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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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March 8, 2008
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カテゴリ:楽しむは音
もうすぐ1麻呂の卒業式。

今日は、我が家が、卒業式で大役を仰せつかっているご挨拶の原稿を書くために、街の図書館で

カンヅメです。

お供をしてくれるのは、クレンペラーとフィルハーモニア管弦楽団演奏の、ブルックナーの交響曲

第4番変ホ長調「ロマンティック」。

自宅から持参したCD&ウォークマンを、そっと机の下のコンセントにつないで・・。


これは、弦と管のバランスのとれた名盤です。

全体的に、金管パートが力強い活躍をみせてくれる、見事な構成の曲ですね。

勇壮な金管が鳴り響いて始まる第1楽章。天から明るい希望の梯子が降りてきます。

第2楽章は、自分の軍勢が負けることがわかって、撤退を始めた兵士達の物語のようです。

もの悲しい行進曲は「人生には、引き際の勇気も大切だね」と歌う兵士達の合唱なのかも

しれません。

大編成のホルンの輝かしい第3楽章は、全曲中、もっとも印象に残る部分ですね。

このオケのホルン、上手いなあ。キークスがほとんどない演奏です。この楽器の持つ壮大な

世界へのいざないは、私の心を、雲の上へと押し上げてくれました。

金管勢は、ここでもきらびやかに鳴って、遠い遠い空や、遠い遠い未来を、明るく照らしているような

印象を受けます。

曲の締めくくりにふさわしく、第4楽章は更なる高みへと到達し、・・が、しかし、表題どおりの

「ロマンティック」でよろめくような旋律が、ここで効果的に使われていて、心を奪われます。

・・最後は、第1楽章の始まりと同じ動機で閉じられます。



ブルックナーの音楽、以前は、「意図が見えないままの、要領を得ない長い手紙」を読んでいる

ように感じたものでしたが、彼の音楽が私に近づいてくれたのか、それとも私自身が彼の音楽に

親しみを感じられる器を形作りつつあるのか・・。



ともあれ、この4番の大いなる世界の力を借りて、希望に溢れながら巣立つ愛しい子ども達への

「期待」と「応援」と、そして、「心」をこめた文章が仕上がったことが本日一番の収穫でした。





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Last updated  March 11, 2008 08:56:01 AM
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