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La Vie・音楽とともに ~標高1,000mの高原だより~

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February 7, 2009
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カテゴリ:楽しむは音
先日、MRI検査を受ける機会がありました。

若い頃、別の病院で検査をしたことがあるので、ある程度どんな感じかはわかっているつもりでした。


MRIは、磁気の力によって身体の内部、骨、筋肉、内臓、神経などの細部に至る組織を克明に

映し出すための大型の医療装置で、装置の手前のベッドに横になると、そのままスライドして

大きな筒状の装置の中に吸い込まれ、じっとおとなしくしていること数十分、「カンカン」「コンコン」

と、こだまのような音が筒の中に響いたり止まったり・・・、それは摩訶不思議な空間。

そのうち「ハイ終わりです」と、ベッドが引き出されて検査終了となります。


今回、予約時に病院からもらった説明書には「マイクで外部と会話ができます。また、ヘッドホンで

音楽を聴くこともできます。お好きなCDをお持ちください。」

と書かれていました。「まあ、進歩したのね~」と驚きながらも、「何のCDを持っていこうかしら・・」

と、いそいそと考えはじめました。

あまり速いテンポや元気のいい曲は、身体が自然に動いてしまいそうだから、ダメね~、などなどと。

そして選んだのが、このブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲のCD。

1989年、イツァーク・パールマン&ダニエル・バレンボイムによる、シカゴでのライヴ盤。

聴衆のあたたかい拍手に迎えられたのち、静かに始まる「雨の歌」。

大好きな録音です。


さて、当日。専用の検査着に着替え、ベッドに身体を横たえたあと、飛行機の機内で使うような形の

ヘッドホンを耳にあてがわれ・・・ん??

「あれ?もう曲が始まっているじゃん、中に入ってからONしてくれると思ったのに。ま、いいか」。

いざ、白い筒の中へ。


すると、間もなく、ヘッドホンからの優美なブラームスをかき消すように聞こえてきたのは、ガンガン

ガン、ガガガガガ、
バリバリバリ、ドッカンドッカンという大音響と、ガタガタと身体の下から

伝わってくる落ち着きのない振動。

ここは、建設工事現場だったの!?しかも、突貫工事さながらの!

ああ、このすさまじいほどの騒音で、パールマンもバレンボイムもどこかへ行ってしまいました。

たまに騒音が途切れた時に、かすかに聞こえるヴァイオリンの音で「ああ、ここは第2楽章だぁ・・」

と、辛うじてわかる程度。

そんな状態で「終わりましたよ~」と検査終了が告げられたのは、2番のヴァイオリン・ソナタの

第1楽章の途中でした。

ああ、何のためにCD持参で行ったのやら・・失敗

今のMRIって、こんなにうるさいの!?昔は違ったのに。

それとも、昔より性能が上がった分、音や振動が大きくなったの!?

多くの???を抱えたまま自分の服に着替え、X線技師(友人)に「どうだった~?」などと

聞かれていると、別の技師の方が検査票とCDを持ってきてくれました。

「何のCD?」と、ジャケットをのぞき込む彼女。

「パールマンのブラームス。でもね、装置の中が工事現場みたいで、ほとんど聞こえなかったの~。」

「へえ~、そんなにうるさいんだ~。」

彼女はまだ体験したことがないようです。

皆さまはいかがですか?

MRIはもちろん、診療、医療機器でのいろいろな体験談、お待ちしておりま~す。


・・というわけで、今日は先日のリベンジも含めて、ひとり静かにこのCDに浸っております。

ブラームスと共に、穏やかな「光の春」を満喫している昼下がりです。



<補足:検査の結果自体は問題はありませんでしたので、皆さまどうぞご心配なく~。>





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Last updated  February 7, 2009 02:45:50 PM
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