|
テーマ:好きなクラシック(2317)
カテゴリ:楽しむは音
大型連休前のある日、会社のSさんが言いました。 「う~ん、若い頃はよく聴きましたけれど、今はあまり聴かないですね。」 かのんさんは誰の演奏がいいですか?」 ラフマニノフ自身の演奏するCDが、確か家にありますよ!」
SPレコードの復刻版、いわゆる「赤盤」です。 喜びと感謝の気持ちが募りますね。 ベールがかかったような、遠い音質の演奏ですが、 ここには確かにラフマニノフの音楽の息遣いがあります。 同時に、彼の美学をも感じます。 意外とあっさりとして、けれども、 他の追随を許さない、スリリングでハイテンポな展開を見せる第1楽章は 聴きごたえがあります。 第2楽章は、現代のピアニストがあまり表現しないような 左手の音が際立っている部分が数箇所にあります。 フィナーレはもう圧巻。迫力ある演奏で、聴衆を魅了したことでしょう。 最後に少しだけ入っている拍手も、きっと鳴り止まなかったでしょうね。 ここ数日、ずっとこのCDを聴いています。 「古きを温ねて新しきを知る」 現代を生きるピアニストたちも、この演奏に耳を傾けて 多くを学びとっているのでしょうね。 全体的に、ほんの少しピッチが低い “いにしへ”の音。 すっと背筋を伸ばしたくなるような、ソリスト、そしてオケと指揮者の気迫に満ちた 貴重な貴重な録音です。
今は、こちらが市場に出ているようですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 10, 2009 06:41:07 PM
[楽しむは音] カテゴリの最新記事
|