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有朋自遠方来、不亦楽乎!

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maroninsky@ Re[1]:感想『風の歌を聴け』(12/22) Dance in the Skyさんコメントありがとう…
Dance in the Sky@ Re:感想『風の歌を聴け』(12/22) 羊をめぐるの方はTarshaさんも以前読んで…
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カテゴリ:日常
 兄と私は正反対だ。兄弟だが考え方が非常に異なる。

 今回、共に帰省することになり、飛行機の中で議論になった。

 発端は、私の発言、兄の買った本に対して、

「その本の作者は好きじゃない。ラジオでインタビューに答えていたのだが、内容に頗る賛同できなかった。だからそんな本は読まない。」

実際はもっときつい言い方をしてしまったらしい。

 私は本が好きだが、唯一、嫌いな本がある。

 それは「…で儲ける方法」とか「…するための方法」、「成功するための…」などの、ギラギラした題のついたハウツー本だ。

しかし、兄はこの系統の本が大のお気に入りだ。

それは知っているのであえて言わないようにしていたが、些細なきっかけでそれが出てしまったらしい。

「お前は結局自分のやり方でないと納得できないんだろう。」

「お前は全て自分が正しいと思っている。」

「お前の言っていることは具体性が無くて分らん。」

かなり、説明がうまく行かず、誤解を招いてしまったと今思う。

私はかつて、そのようなハウツー本を読んでいたことがある。近い時を思い起こせば、大学4年のとき、自分の向かう道が定まらず、図書館にあるPHP文庫や知的生き方文庫などを読んでみた事がある。

 感想は常に翼氏と同じで、

「当たり前のことが書いてあるだけだ…。」

特に思考、考え方(哲学と呼びたくない)については、既に父母、周囲の環境、自分と縁したものによって頭に定着し、実践していることが並べ立てられてあるので、

「時間の無駄。」

そう結論付けた。(ここでは個人の作家名を出すと非難、中傷に陥ってしまうので書かない。)

それよりも、時代の試練を受けた古典といわれる文学や哲学を読んだほうが収穫が多かった。確かに、これらの作品は読むのに労力を要するが、それなりに得るものはあった。

例えば、プラトンの『ソクラテスの弁明』からは、この世に本当に生きている人間は少なく、だからこそ「善く生きる」ことこそ大切なのだと言うことを学んだ。

また、『戦争と平和』のピエールが「真理は身近な所にある」と悟ったとき、自分も闇の晴れる想いがした。

どうせ、同じ時間を費やして、本を読むのなら、ハウツー本を読むより古典を読みたい。そう感じた。

この辺の理由を端折って結論だけ持っていったから、かなり誤解を招いたようだ。

最後はこの辺の事を説明し、納得してくれたようだった。

兄「もう少し、言い方を考えたほうがいい。」

自分もまだまだだ。

兄の考えとしては

「いい考えであれば、積極的に採用していきたい。考え方をころころ変えてしまう嫌いはあるけれども、自分はそのようにやっていく。」

その点を否定するつもりは全くない。自分もその中にもしも糧となるものがあれば積極的に採用していくだろう。

****************************************************************


その後、お互いの生活に話題が及び、恋人との付き合いについてになった。
ここでも兄と私は正反対だ。

兄:イベントを非常に大切にする。具体的な思い出を重視する。アウトドア派。

私:日々の生活を大切にする。イベントよりも日々の当たり前の生活重視。インドア派。

どちらが正しいということはない。両方、正論だと思う。

例えば、
今回の聖誕節に兄は自分では考えられないような値段がする場所で夕食を摂っていた。

私は、帰り道でケーキを買った以外はいつも同じリズムの週末を過ごした。

と言うような具合だ。

「お前も車を持て。行動範囲が広くなるぞ。」

ごめんね。兄貴みたいに稼ぎは多くないんだよ。自分は電車で十分。

「東北旅行したときは楽しかったぞ。車あると楽だし。」

うん。その通りだと思う。自分も夏は北海道に行くつもりだよ。

でもどうして海外に行かないの?スキューバやスノボが好きなら、オーストラリアとか行ってみたいと思わないの。

兄は彼女がなぜか海外嫌いであること。しかし、今年はやっとパスポートを取ってくれていけることになりそうだという事をうれしそうに語った。

兄は兄で楽しんでいる。私は私で楽しんでいる。

兄は付き合って小競り合いが絶えないらしい。

私が翼氏と付き合い始めて、二度ほど意見の違いがあり、そのときは話し合いを持ち、その都度理解できたことを話した。

翼氏と付き合い始めて不満に思うよりもむしろ感謝することでいっぱいだ。

この一年、働き始めたことで、場所が離れ、片道3時間の物理的な距離が生まれてしまったが。

しかし週末はその距離を苦にせず、来てくれ、落ち着いた時間を過ごさせてもらった。

これが無ければこの一年、やり過ごせなかったように感じる。

週末でリセットが出来たからこそ、一週間をやり通すことが出来た。

この部屋の管理は本来、自分がしなければならないのに、いつもお世話になっていた。

数え上げれば切りが無い。

ここでは本題ではないので戻る。

兄貴は付き合い始めて4年と半分。自分もそうなるのだろうか?

意見の相違は生まれると思う。

なぜなら、別の個体なのだから。

でも目指すものは一緒ならば、お互いを認め合えると思う。

自分は感情が先走るような喧嘩は少なくとも無い気がしている。

まあ、未来の事だから断言はできないが。


そんな話をしながら、地元北九州に着いた。

着いた時刻は日付が変わっていた。天候不良のため、飛行機が1時間遅れたせいだ。

そんな一日目だった。






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Last updated  2008/01/03 02:44:00 AM
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