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カテゴリ:書評、感想
文庫版が平積みされており、読んでみることにする。
お笑い芸人・劇団ひとりの世間で話題になった小説。 内容は短編集。 ホームレスに憧れるサラリーマン、売れないアイドルの追っかけ、フリーターの女の子、借金まみれのギャンブラー、才能がないお笑い芸人&ソイツに恋するおのぼりさんの女の子、が主人公の物語集。それぞれが数珠つなぎで別の人間の物語に登場してくる。 面白い作品だな、と素直に思った。 普通の人、特に社会的にいえば成功をしていない底辺と呼ばれる人間を描いて小説にしている。そしてこの作品でヒットしている。 書いている最中、『儒林外史』を思い出した。あの作品も中国のあの時代における社会的な失敗者、ろくでなしを描いた作品だった。あの作品は面白かったけど、世間的には『三国演義』ほどの人気はないよな。地味な作品だから。 この作品を映画化したらしい。どんな風な作品になっているんだろうな。解説が父親が書いているというのも、面白いと感じた。 自分は評論家じゃない。純粋に楽しみのために本を読む人間だ。 そういう人間にとって、読んでしばらくの間ニヤリと笑うことができる本は面白い作品だ。小難しい本が嫌いかと言われればそうではないけど。 最近の芸人さんはマルチだなぁ。そんなことを感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/09/01 07:13:47 PM
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