銀座マリー、『自立を目指す』の巻

　FMラジオJ-WAVEで放送中の番組”Make it 21”。コンセプトは「聴くビジネス・マガジン」。その番組のゲストとして起業家を招き、インタビューしている。その中から、２１人の成功者たちの実録を紹介している（２００名近くの中から選ばれたようだ）のが『成功前夜』という本である。

　２１人２１色ではあるけれど、成功するための普遍的な法則・要素を読み取ることができる。

　例えば、自分のやりたい事を社会に提供していくことが大切であること。目標を紙に書くこと。行動をおこすこと。徹底的に考えること（他人の３倍考える）。あきらめないこと。やり続けること。人・縁を大事にすること。

　エピソードとして、おもしろいと感じたのは、株式会社都市デザインシステムの梶原文生社長。金融機関への融資を申し込み１００件以上断られた経験を語っておられた。「断られたときに、その理由を教えたもらう。それに対するリスクヘッジをどうすればいいか考え、それを仕組みに盛り込み、バージョンアップしていく」というもの。前向きに考えると何でも楽しく思えるし、成長できると確信した。

　私が苦手としている、数字については、H.Y.JAPANの安田　久社長の「数字というのは目標であり、基準。失敗した時もなぜ数字に届かなかったか理由を分析すると、目標に近づける」に納得した。

　少し気になったことがある。それは、本の構成について。「使命」「情熱」「発想」「経験」「判断力」の５項目にそれぞれの経営者を分けているのだが、どうしても先入観を持って読んでしまうので、読者に任せた欲しいと思った。

　２００名近くの起業家の方々って、どんな人たち？インタビューの内容はどんなものだったのだろう？と気になったので、HPを調べてみた。錚錚たる顔ぶれ。また過去のインタビューも読めるので、おもしろい。できれば、テープを貸し出してもらえないか？と密かに希望している。ちょっと尋ねてみよう。

　最後に、トレンダーズ株式会社の経沢香保子社長、女性起業塾つながりで株式会社ペリエ　和田裕美社長も登場している。また、１月２９日は、アイランド株式会社の粟飯原理咲社長が出演していたようだ。聴きたかったな。残念。