紙の空から
紙の空から(柴田元幸編訳/晶文社)いつものわたしらしい本。柴田教授(東大文)の英米の短編小説のオムニバス。「夜の姉妹団」とか「むずかしい愛」とか「どこにもない国」とか、柴田教授、同様のオムニバスはたくさん出してますが、今回のテーマは「旅」だそうな。でも「旅」の意味を広く捉えすぎてちょっと全体が散漫になったような。もっと素直に「旅」らしくてもよかったのでは。あと今回は柴田ファン的には大御所作家がいっぱい入っていて、知らない作家の奇妙な小品に出会う楽しみは減ってます。普通に面白くて読む価値あるけど、c/p考えると定価¥2,625はちょっと高い。