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テーマ:今日の出来事(291743)
カテゴリ:人生
オーストラリアに来たそもそものきっかけは、旦那(マー)の両親が高齢になり二人暮しをさせるには心配になってきたこと、10年以上海外生活をしてきた旦那にとってそろそろ親孝行をする時期になったと感じ始めてきたことでした。
幸い私は海外で看護師になりたいという希望もあったので、2人そろってこちらに来ることに大賛成でした。当初の予定では渡豪後2年ぐらいでオーストラリアの看護師になれるかなと予測していたのですが、予定は未定、、、とはよく言ったもの、、、看護師への道は寄り道や道草をしながらのんびりと歩んでいます。 結婚もいつかはするかもと思っていたけれど、具体的には決めていなくて、実際結婚することに決めたのはマーの父親が亡くなったことがきっかけでした。それは二人でオーストラリアに来てマーの両親と一緒に暮らし始め半年が経った頃のことでした。とても優しく笑顔を絶やすことのなかったマーのお父さんは、心臓発作を起こしても、救急車で運ばれた時にも「朝早くに起こしてごめんね。迷惑を掛けてごめんね。心配してくれてありがとう。」と笑顔であやまる様なできた人でした。戦争時代を生き、捕虜となって苦労をし、大病を重ねた若い時代を経て、結婚をし二人の子供を授かり、53年間の結婚生活を幸せに送ってきたマーのお父さんとお母さん、そんなマーの両親を見て私達も結婚しようと決めたのでした。 家族みんなが大きな悲しみに包まれましたが、少なくとも半年間一緒に暮らすことができたことにマーと一緒に感謝しました。あのときに二人そろってオーストラリアに来ることに決めて良かったねとつくづく思い返すのでした。 「人は死について考える時、生について考える。」 確かにその通りだなぁと思います。マーのお父さんは彼の人生をもって私達にこの先どんな風に生きて行けばいいのか考えるきっかけを与えてくれました。 大事なことは、マーのお父さんが身をもって教えてくれたように、どんな境遇にあっても笑顔を絶やさず、常に感謝の心を忘れないことではないかと思います。 この先私の人生がどんな風に変わっていくか予測がつかないけれど、マーとマーのお母さんと幸せに暮らして行くことを最優先にして、予想外の出来事があったとしてもその時その時に柔軟に対処していけるような私でありたいと思います。 そしてもちろん私を遠くから支えてくれている私の家族にも感謝の気持ちを伝えたいと思います。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、いつもありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年03月07日 22時29分39秒
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