|
テーマ:介護・看護・喪失(5298)
カテゴリ:看護
地域の話題が載っているマガジンを読んでいたら、最近まで働いていたナーシングホーム(老人ホーム)の事が記事になっていました。
このナーシングホームでは2008年から施行される新しい高齢者住居施設基準に対応できるよう、施設の設備の向上とベット数の増床のために施設の改築が必要で、地域の町役場のような機関に申請をしたところ、却下されたのでした。2年前にも同様に却下された過去があります。 却下された理由というのが、 1.(面会人などによる)交通量の増加による近隣住民への騒音や安全性の問題。 2.景観や日差しに関する立地条件の問題。 ということでした。このホームは住宅地に一軒家などと軒並んでいて、役場側からすればホームの規模拡大が地域住民への迷惑になりかねないと考慮していることが一番の原因のようです 。 しかしながらホームのオーナーによると、「交通量の増加の懸念といっても、悲しいことにホームの入居者へはほとんど面会人がないのが現状。」とのこと。 これに関してはここで働いていた私からも言える事で、面会人は週末に数家族が訪れるくらいなのに、ベット数を増加して交通量が問題になるほど多くなるとは必ずしも言い切れないと思います。 しかも、ホームと同じ通りにある女学校の生徒達の送り迎え(朝と夕方)の交通量のほうがむしろ深刻のような気がします。私の住む地域には沢山学校があり、朝8時30分前後と午後3時前後は学校のある通り一帯が渋滞します。雨の日には更にひどくなります。 景観や日差しに関することについて、ホームのオーナーは「高齢者施設建設の専門家に、国の施設基準に達するように設計をしてもらっているのに、役場の人はそれを専門家に確認していないんじゃないか。」と言っています。 これについて、「ホームの」景観や日差しなのか、「ホーム周辺住居の」景観、日照のことなのか記事上でははっきりしませんでしたが、ホームのことであればオーナーの言っていることは納得できます。 オーナーはこの改築許可について役場と裁判所にて争う姿勢でいます。 オーナーいわく、「この地域で老人ホームの需要は高い。多くの人は老人ホームは近くの方がいいと言うが、誰も同じ通りにはあってほしくないようだ。」 この一節を読んで考えさせられました。私が初めてこのナーシングホームを訪れた時に、建物が「施設」という仰々しいかんじがなく、周りの普通の一軒家と同じ感じで軒並んでいる姿に「地域に根ざした感じがして理想的!」だと感じたことが実は見た目だけだったことに少しショックを受けました。 自分の家の隣がナーシングホームだったら、、、、どんな感じだろうと、、、、想像してみて、、、、 徘徊の人が家に来るかも、、、 夜も構わず叫び声とか怒った声が聞こえるかも、、、 オムツのにおいとか大丈夫かな? などなど 思いつつ、、、、、 気持ちは複雑だけど、もしそういう立場にあったらナーシングホームの建設会議などに出席して意見を反映してもらいつつ、向う三軒両隣、協力してやっていかれたら理想かな。おまけに仕事までもらえたら言うことなしですが。みなさんはどう考えますか? このナーシングホームの改築プランが裁判でも却下されたら、閉鎖せざるをえなくなるかも知れないようです。オーストラリアでも日本と同じように高齢者介護施設に入居するのは何ヶ月も順番待ちなほど。高齢者介護、需要と供給のバランスをとるのはとても難しいのが現状です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年04月22日 11時20分14秒
[看護] カテゴリの最新記事
|