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2017年06月28日
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カテゴリ:超性能住宅への道

前回投稿のお宅の改修作業報告です

筆者の見立では、『室内温湿度環境に対して外壁(以降外皮といいます)の断熱性能が悪いので表面結露が頻発し結果的に外皮室内側近傍の相対湿度が高い状態を維持している』

また目視確認では、当該カビは「クラドスポリウム(クロカビ)」と思われクロカビの最適温湿度状況は25℃〜45℃、94%〔RH〕なので、外皮低温化による表面結露を防止するだけでクロカビは発育困難になる。と予想しました。

改修案は⇒外皮の断熱力強化+カビにくい仕上材の採用 としました。

先ずは現状の外皮性能を把握します
現況冬季
外が0℃で室内が20℃の環境だと外皮室内側表面温度は12℃です
この時室内の相対湿度が60%以上あるとき結露が発生します。

調査時の環境も確認しました。

これを踏まえて断熱性能の設計をします
今回は居室部分に施工された断熱材(GW10K100㎜)と同等の断熱力の材料で検討しました
改修案冬季
外皮室内側表面温度は18.8℃まで上がり、冬季の結露発生を解消します。
(調査時の条件では外皮室内側表面温度は24.2℃です)

、、、とこんな感じで温熱設計をして安全を確認し素材と施工方法を決定します。

現況 
壁に発生したカビを完全に処理し、高性能断熱材を完全施工しカビに強いアルカリ性の仕上げ材で仕上げます

以上

設計だけでも現場施工だけでも片手落ち。
詳細な設計と確実な施工【机上と現場】は密接にリンクする!! の巻でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました('◇')ゞ


まるとおる山田
 






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最終更新日  2017年06月28日 10時50分26秒
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