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Maryam's HP 日記

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Hiro Maryam

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2014年12月20日
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カテゴリ:Short stories






~クリスマス間近の二人~   ショートストーリー 







職場にいたわたしにあなたから、

クリスマスはどこへいきたい?

っとmailがありました。


わたしは、夜景が美しいところ、海が見えるところへ行きたかったのでした。

いつもだったら、人影のすくない、薄暗い、

星空や月が美しいところをお願いしたかもしれなけれど、

クリスマスは、たくさんの幸せな表情をした人々とともに

わたしは過ごしたいのでした。

でも本当は、あなたがわたしの傍にいてくれたらどこでもいいのですけれど。


わたしの方は、クリスマスのプレゼントは何がいいかしら?

っとこの数週間ずっと考えていました。

クリスマスにお誘いがあったら、どんな服装でいこうかしら?

っとなやんでいました。

そんなことを考えるだけで、胸が一杯になるのでした。




クリスマスのお誘いがあった次の日の23日に、

再び職場にいた私にmailが来ました。


ダメだ、熱でた~~~


っとそのmailには記してありました。


わたしはびっくりして、すぐにmailのお返事をいたしました。

すぐにお電話ができないことが、

わたしはとても悲しかったのでした・・・


お返事したあと、

これでは、クリスマスのお出かけは無理かしら?

っと思いました。

でも・・・

暖かいお部屋で、暖かい食べ物を煮て、

心温まる人の傍で、手をにぎったり、足を温めたりすることも

なんて、、、魅力的なんだろう

っと思い直しました。


だって・・・いつもはちっともジッとしていてくれない人が

まな板のうえの鯉になったようで

そう思うと、わたしはワクワクしてしまうのです。

いつも寝顔をじっとみたくても、わたしのほうが先に眠ってしまって、

あなたの寝顔をじっくりと、眺めたことがなかったんですもの。


少し強めの風邪薬に、暖かい食べ物や飲み物で

ぐっすりと眠ってもらって、

わたしはあなたの寝顔をじっくりと眺めているところを想像して、

とても幸せな気分になりました。



ようやく仕事を終えて、わたしはあなたのお部屋へ急ぎました。

途中でお買い物もしました。

あなたの大好きな葱をたっぷりいれて、

おうどんを作ろうとおもいました。新鮮な卵も買いました。

鶏肉のささみも、さっぱりしていて食べやすいかしら?と。

レモンと蜂蜜と生姜も、お湯で割って

身体の奥から温まってもらおうと思いました。


今夜はきっとお泊りになるので、

自分用の下着と靴下も買っていきました。

そのほかのものは、あなたのものをお借りするつもりです。



最後にあなたのお部屋の近くの薬局で、

ビタミンドリンクと、風邪薬と熱冷ましを買って、

あなたのお部屋へは合鍵を使ってそっと、そっと中へはいりました。

とても寂しがり屋のあなたはいつものように、

こんなに具合が悪い時でも、煌々と部屋の電気をつけているのでした。


あなたは眠っているのか、物音ひとつしません。

わたしは音を立てないように、内側から鍵をかけなおし、

靴をぬぎ、靴下をぬぎ、上着をぬいで、手を洗って、

そっとそっと足音を忍ばせて、あなたの枕元へ向いました。


あなたは思いのほか、穏やかな表情で眠っていました。

でも頬には多少、火照りがあるようでした。

わたしは洗った手をお布団で温めてから、

そっとあなたの額に手を当てました。

あなたの顔が少し動きました。

わたしはそっとあなたの額に唇をあてました。


すると、あなたは私をゆっくりと抱きしめたのでした。

来てくれたんだね、

君の匂い・・・僕にはすぐにわかったよ。


あなたは眼をつぶったままでしたが、

わたしには、あなたがなんと言っているのかわかりました。

風邪をひいていなかったら、きっとあなたはそのまま

わたしの唇を吸い取っていたことでしょう。


律儀なあなたは、まだ熱があってフラフラしているのに、

上半身を起こそうとしました。

起きてはダメよ

っと、わたしはあなたにソッとささやきました。


買い物してきたことを話し、

食欲はあるのかしら?食べ物、飲み物のご所望はないかしら?

と尋ねたら。


ぼくは、きみが食べたいんだホントは・・・

っと私の耳元へ、いつもの半分程の元気であなたは囁くのでした。



ううん今夜はあなたの手足を、身体をマッサージして、

あなたをゆっくり、じっくり調理して、わたしがいただくのよ


っと答えました。


その時のわたしの笑顔にはきっと、

いたずら天使と、いたずら悪魔が同居していたかもしれません。



 






Story-X'mas.jpg


 

 





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Last updated  2014年12月21日 04時51分55秒
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