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Maryam's HP 日記

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Hiro Maryam

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2014年12月27日
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カテゴリ:Short stories






~ 開かれた小路 ~  ショートストーリー






あなたと出会ったのは、ほんの偶然、

でもそれは必然だったのかもしれない・・・


その日わたしは、傘をさしながらゆっくり歩いていた。

そして通りの喫茶店の前で、

その中へ入ろうか、どうしようか、、、っと迷っていたの。


地味だけれど落ち着いた佇まいの、ぬくもりを感じる喫茶店、

そのカウンターにかかっていた、

アンティークっぽい壁掛時計にわたしはこころ奪われたから。


でも・・・きっとここのコーヒー一杯は、

ファミレスの倍以上の値段がするんじゃないかしら?

金銭的余裕のないわたしの心に、そんな考えが浮かんできたから。




その時、後ろから声が聞こえてきた。


あの~、入るんでしょうか?それとも入らんのでしょうか?


わたしが振り返ると、そこには目尻にたくさん皺を作って笑っている男性が。






それがあなただった。





優柔不断なわたしは、わたしが感じている以上の時間、

その喫茶店の入口の前に足を留めていたのかしら。


振り返ったわたしは尋ねられても、ただその男性をみつめて黙っていた。

けっして無口でも、口が重いわけでもないのだけれど、

突然誰かに、何かを言われると、わたしはとっさに受け答えができない。

そして、こういうとき無理して反応すると、

もっと相手がびっくりしたり、戸惑ったり、気持ち悪がったりすることがあるので

わたしはただ黙ってみつめていたのだけれど。





その男性は、クスっと笑って



じゃあ、一緒に入りませんか?どうぞお先に・・・




っといって喫茶店のドアを開けたのだった。










Yokan (480x640).jpg








So Much In Love - TIMOTHY B. SCHMIT



オリジナルは1963年ですが、私は TIMOTHY B. SCHMIT版を高校時代愛聴しておりました。











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Last updated  2014年12月27日 21時55分50秒
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