Maryam's HP 日記

前回はＲとＬの音の違いについて記した。

Ｒは舌の付け根が奥に引っ込む感じがあり。従って音が口内に篭るような感じがする。
Ｌの方は日本人はミルクと表記するけれど　milk　の音はミルクとミユクの中間のような何とも表記できない音に聞こえるので、
ネイティブさんに突然　Where's the milk?　There isn't any milk.　
と言われてもミルクと思っていると、多分何度も聞き返してようやく理解できるといったことが起こると思われる。

発音の違いに気づいたからといってすぐに聞き取れるようになったり、発音できるようになったりするものではないけれども、まずは違いに気づいて、注意深く耳傾けることが大事なのだろうと思う。

今回述べたいことも、日本語の中に浸透している英語で、work／walk　という言葉。
日本語ではワーク／ウォーク　と表記されるのではないかと思う。
実はこの二つの言葉、ＬとＲをはっきり区別して発音するイラン人でもなんの気なしに　work　と発すると、ネイティブにはWalkと認識されかねない言葉だ。それは、Walkという言葉はＬの音が発音されず、workのほうもＲの音が弱く、この二つの言葉の発音の違いで重要なのはＬとＲの音ではなく、Wa　と　Wo　の　aとo　の母音の発音にあるからだ。

Walkのほうは日本語風にウォークと発音しても通じると思う。
そしてイラン人にも日本人にも問題になってくるのはworkの発音。
ワーク　の日本語では横棒一本で記される音は
弱いaとＲが重なった音。eが逆になった発音記号を持つ、この弱いaの音については、
2016/11/29付の“canの発音”についての記事に以下のように述べた。

　

このアの音は　computer　の　com、Korea（韓国）　の　ko、Japan　の　jaの部分のアでよーく聴くとこれもやっぱり少しエ音がかかっている。

Korea　はコーリアではなくその後のRの音は最初にゥがあるような音なので
日本語でなんとかその音を表記すると　コゥリアとケゥリアの中間のような音になる。

そしてこの小さななアにはほとんどの場合ストレスが置かれない。

computer　はピュが大きく強く発音される。
Japan　はパンが大きく発音され
Korea　も第二syllableのreaの部分が強調、ストレスされる。

about　のa音もこの小さなa。アバウトとエバウトの中間のように発音され、
バウトの部分が大きく発音される。

a　pen、a　country、a　bank　などの　a　もこのa音で日本人の耳には聞き取れないことが多い。


以上抜粋


workの　or　の音はこの弱いa、アとエの中間音で、
あ、やべェ　と自分に呟くときの　“あ”　とか　やべェ　の“ェ”　のような弱いァとェの中間音と、
Ｒの音が組み合わさった音で、このァの音を弱弱しく発音すると通じる言葉だ。
弱いaを言ったあとで舌の付け根と舌を奥に少し引っ込めてますます音が裡に篭りがちになる。

日本人がウォーキング　とかハローワークとかいうときに発する
ォー　とか　ワー　の音は口の奥の方に奥ゆかしく引っ込むようなことはない。

eが逆さまになった弱いaとＲ音の組み合わさった音が発音される言葉には、以下のような言葉がある。

bird（バード）のir
nurse（ナース） のur
her（ハー）のer
journalist（ジャーナリスト）のour
dirty （ダーティ）の ir
service（サービス）の er
turn（ターン　回る、とか電気を付ける、消すなどで使う）の ur
world（ワールド） のor

等で、日本語の中に浸透している言葉ばかりなので要注意の発音なのだろうと思われる。

これらの言葉を発する時は、弱いaとＲの部分は口を開かずに曖昧に弱く小さく発音することを心がけると間違えられずに相手に言いたいことを伝えられるのではないかと思う。










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