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テーマ:短歌(1697)
カテゴリ:短歌・俳句如きもの
【菌殺し糊付けられし白布(しらぬの)の寝台(ベッド)の上に虫唾の走り】
多少の汚れは受容して自分の一部にしてしまえる方が生き安い。潔癖すぎると他者、他の存在と共存しにくいのだろう。 潔癖すぎる人は清潔なシーツがかかったベッドに入っていたって、虫一匹がその上を這っているだけで虫唾が走り、安穏を妨げられてしまうだろう。 そうならないためには生理的に受け付けない人、事柄というものは確かにあるけれど極力それらを減らしていくしかない。 私は生まれつき病弱で、風邪をひかないようにと甘やかされ過保護にされ、潔癖な部分が幼い頃にはあったように思うけれど、高卒後は極貧一人暮らしをして、大卒後は変人で風変わりな思考をする私が、堅苦しい学校という教育現場で生徒にものを教え、その後は異人の異教徒と結婚して、異国で異文化の中で長年暮らしてきた。 そんな自分の人生を省みると、つくづく、私がこだわってきた信念、私が私であるが故の私らしさ のようなものをことごとく、ぶっ壊せと言われ、壊さなければ、大きな力が強制的に足蹴にしたり踏み潰して、それでも お前はお前だ! と頭上のどっかにいる誰かに鐘を鳴らされ続けてきたように感じる。 昆虫は生理的に受け付けないという人は多いだろうし、確かに気持ちの良いものではないけれども、虫もこの地球に共存しているし、この地球を、宇宙を、虫眼鏡で覗いている存在からすれば我々も虫けら的存在だろうから。 汚れを完全除菌、完全除去することよりも、ある程度汚くても気にしない、ワクチンのように体に害のない程度に感染して体内に留めて置いた方が強く生きられるだろうと思う。 たとえ鼻の頭を虫が這っても、こんなこともあるさね、と表情ひとつ変えずに、無言のうちに速やかにつまんで別の場所に移してやれるような寛容さと強さを持ちたいとそんなことを思うようになった。 野花を撮影していると虫が映っていることが多い にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年04月15日 22時27分34秒
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