「両思い」。
我ながら題しておいて、その懐かしい響きに
思わず何十年も前の遠い思い出が甦った。


それは忘れもしない小学校2年生の頃。

痩せ形で、髪は茶色でさらさらしていて、ピンクぽっぺがかわいい
同じクラスの直樹くん。
ちょっと気になっていたので、軽い気持ちで選んだのがコレ、
不二家の「ハートピーナッツチョコレート」。
当時の価格でたったの50円。

ご近所さんだったので、学校帰りに直接家へ。

「好き！」

とか何とかを言ったかどうかは、きれいさっぱり忘れてしまいましたが、
いつも以上にほっぺがまっかっかになった直樹くんから

「ぼくも好きやってん！」

と玄関先にもかかわらず、ビックリするくらいに大声で叫ばれました(笑

このたった50円のチョコレートが切っ掛けに、
幼くして見事「両思い」になった…まではよかったのですが、
その1ヶ月後、親の転勤が決まり、初めての幼い恋は儚く終わったのです。。。


その数年後。

ふと直樹くんのことを思い出して、
連絡をとっている幼なじみに彼の事を聞いてみると、

「ああーあの子、暴走族のヘッドになったよ～」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


そんな青く切ない思い出があります。


そして本日、社員食堂にて。
山積みのサイコロキャラメルの横に
「今日はバレンタインデー☆お一人様一個まで！」
とかかれたPOPを見てハッとした。

課に女性社員0人といった状況の上に、
仕事が忙しくてすっかり忘れていました。お兄さま方の存在を。。。

ダッシュで隣のスーパーに駆け込み、買い込んだチョコレートは勿論、
思い出のハートピーナッツチョコレート。

「なつかし～！」とどうやら好評のようでした◎
因みに「本命」といわれるチョコですが、今年はﾅｼです！