・・・なんて、まるで思いついたかのような旅行気分でいけたら、
どんなに気が楽だろうか。今は限りなく無理なこの状況。

前回の長崎に引き続き、京都出身の母の親戚へのお披露＆ご挨拶をしようという訳で
合間をぬって向かった先は、京都。

今回の舞台は、南禅寺と武豊騎手の家のすぐそばに店を構える『洛翠』
早めにチェックインし、荷物をおいて向かった先は『永観堂』。
ここは紅葉の時期のもみじが見所らしいのですが、
少し早いこの時期、天辺に上るとほんのり1分(一部)紅葉していました。
が！それ以上のメインといえばやっぱり『みかえり阿弥陀如来』。

このみかえり阿弥陀像の変わった"姿勢"から、次の様な解釈がなされる。

　自分よりおくれる者たちを待つ姿勢。
　自分自身の位置をかえりみる姿勢。
　愛や情けをかける姿勢。
　思いやり深く周囲をみつめる姿勢。

　衆生とともに正しく前へ進むためのリーダーの把握のふりむき。
　真正面からおびただしい人々の心を濃く受けとめても、
　なお正面にまわれない人びとのことを案じて、
　横をみかえらずにはいられない阿弥陀仏のみ心。

・・・考えさせられるものがありました。
そんな気分が覚めやらぬうちに向かったのは『銀閣寺』。
「哲学の道」の名の通り、いろんな事を考えながらその道をゆっくり歩きました。
川の中を悠々と泳ぐ鯉やら鮎やらザリガニやらを横目に。
そして到着するやいなや頭と体を休める為に(!?)
冷え冷えの3段ソフトクリームと焼きたてのお煎餅にかぶりつきました。
坂の途中でラムネ味の八つ橋があったのにはビックリ！そして意外にも美味しかったです。

その日の夜は十数年ぶりに再会した親戚と共に食事をし、そのまま『洛翠』に宿泊。

部屋の大きな窓の外には庭園が広がり、
カーテンが揺れるたび満月の光がさしこみ
とぎれなく聞こえてくる無数の虫の音と、
蓮の花がたくさん浮かんだ池の水の音が
非常に心地よくて、めずらしく深い眠りにつけた夜でした。