なんでもすぐ忘れてしまう【わたし】のために

家にひとりっきりなので、晩飯後に庭でタバコを吸うのが習慣になった。
風が通ってすごく気持ちいい。
星をながめていると、星が動く（地球が自転している）のがわかる。こんなにわかるもんかとはじめて実感した。
そんな空間に二つの異音。
ひとつは隣の家から子供の押し殺したような泣き声。虐待じゃないだろうが精神的なものだろう。
もうひとつは後ろの家からの子供の超ハイテンションな奇声。こちらは親子そろってやっているので放っておいても大丈夫だろうが、世間的には大丈夫じゃない。
どちらも子供の単独的行動ではなく、親が関与している。
俺も子供に多大な影響をあたえるだろう。人間は楽な方、楽しい方の一方向だけに突き進んでいく生き物だ、子供ならなおさら。これをいくつかの方向に散らせてやるのが親の役目だと思っている。俺にできるだろうか？

星をながめながら、そんなことを考えた。