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2007.06.01
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カテゴリ:カテゴリ未分類
迷子の子猫ちゃん

久しぶりの二日酔いと嫌な匂いで目が覚めた。
太陽は折り返していた
東京ではそこらじゅうで漂ってた感じだが、刺激とはかけ離れたこの町では妙に浮いていた
店の外にバイクが止まる音がした
誰か来たようだか二日酔いの体は重かった
店の扉が開いて二階へと誰か上がってくる
「スゥー!いるんだろ?スゥー!?」
懐かしい声だ
部屋の扉を開けて予想通りの顔がのぞいた
予想と違ったのはアゴのヒゲだけだった
「久しぶりやなスゥー!帰ってきていきなりでわるいんやけど手ぇ貸してほしいんや。おまえ向こうで探偵屋さんしょうたんやろ?」
このタクちゃんの倍はムサイのが二つ上のシンちゃんだ
シンちゃん家の親とうちのバカ親父がなかがいい
探偵をしてたのをしってるのもそのせいだろう
シンちゃんが似合わない真剣な顔でこっちをみている
すぐに本題にはいろうとしたとき携帯が鳴った
「シン君いってる?ごめんなぁスー」
タクちゃんだ。
「今シン君と同じとこで働いててさ、スーが帰ってきた言うたらソッコウ走り出してさ」
「えぇよえぇよ。シン君にも会いてかったし、それになんか大変そうやん」
「ありがとう。さすがじゃね。とりあえず俺もそっちいくけん。」
「了解だ。」
携帯をきって机の上に置いた
「ありがと」
シンちゃんが情けない声をだした。ただごとじゃないらしい
「拓海からだったよ。あいつもくるってさ」
シンちゃんの反応をうかがうが少し頭を動かしただけで今度は情けない声も出さなかった
「で?なにがあったの?」
「拓海には大体話したからあいつが来てる間に説明するよ」
どうやらシンちゃんの妹が行方不明らしい
そんなに大騒ぎすることじゃないと思ったが寝起きに感じた嫌な匂いが気になった
おそらくあれの主はシンちゃんの妹だ
今すぐ匂いをたどって妹さんを探してあげたいが匂いも弱まっているし、それにシンちゃんも心配だった
シンちゃんの説明を聞きながら匂いを探しているとタクちゃんが部屋に入ってきた
「話は聞いたか?」
タクちゃんもいつになく真面目だ
「あぁ。一つ心当たりがあるんだ」
その言葉にシンちゃんが飛びついた
「ホンマかスゥー!?どこや?どこにおるんや!?」
「落ち着いてやシンちゃん。まだ妹さんはダイジョブやよきっと」
シンちゃんを落ち着かせる為に言った言葉だけど嘘ではない。匂いが落ち着いてるかぎり大丈夫だろう
「俺にまかせてやシンちゃん。寝てないんやろ?シンちゃんも心配やよ」
「そんなわけにはいかん!俺はなんだっていいんだ!それよりあいつを…あいつだけは」
しんちゃんの顔に明らかなつかれが見える
「大丈夫俺にまかせてよ」
「わかった…ありがとう。頼むよスゥー。あいつは俺とは違うんだ…」
匂いが徐々に大きくなる
不安や恐怖の中に興奮が混じった甘臭い匂い
東京で感じなれたクスリをやっている人の匂い
シンちゃんの感じからすると間違いないだろう
「シンちゃんバイク貸して」
シンちゃんから鍵を借りると階段をかけ降りた
二階からタクちゃんが叫ぶ
「俺はどうしたらいい?」
「シンちゃんを送ってあげて。少し休んだ方がいい」
「わかった。頼むでスー」
「わかってる。了解だ」
バイクのエンジンをかけると真っ直ぐに匂いのほうに向かった
不安と恐怖の匂いが大きくなり絶望感が膨らみ始めた
乾きの症状がでている
急ごう!!
日が沈み始めた





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Last updated  2007.06.01 20:39:55
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