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2010年06月13日
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 来年(2011年)放映予定のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(著者・田渕久美子さん)に関連し、江のゆかりの地、福井市を中心とした福井県への関心が今後高まりそうです。そこで、以前に撮った写真を取り出し、その時に思っていたことを書いてみました。
 
 2005年8月31日、足羽山にある福井市自然史博物館付近で、柴田勝家(イラスト写真参照)の居城、5層9重のりっぱな天守閣(イラスト写真参照)がそびえていたという北の庄城におもいを馳せながら、福井市中心部(写真参照)を眺めていました。この写真はその時に撮ったものです。

 天正11年(1583)4月、勝家は賤が岳の合戦でやぶれ、北の庄城に退却してたてこもりましたが、まもなく秀吉軍はこれを追って越前に攻め込み、ここ愛宕山(足羽山)に本陣を構えました。秀吉は眼下に北の庄城を見下ろしながら、指揮をとっていたようです。

 福井市史によると、勝家は「娘を連れて城外へ逃れるように」とすすめたのですが、お市の方(イラスト写真参照)は泣いてこれを断わったという。その後、江はじめ3人の娘は秀吉の本陣へ送り出され、お市の方は夫の勝家とともに北の庄城で最期をとげました。

 その様子については「勝家はもはやこれまでと9層にのぼり、まず涙を絞ってお市の方をはじめ侍女たちを刺殺し、返す刀を自分の腹につきたてて『勝家の最期をみておけや』と叫んで壮烈無比な自刀をとげた。残った80余人の家臣もこれに遅れず勝家に殉じた。それと同時にあらかじめ準備させておいた火薬が爆発し、すさまじい音響とともに天主閣は崩れ落ちた。その破片は愛宕山の秀吉の本陣まで飛んで行ったといわれている」とも。

 お市の方は さらぬだに うちぬる程も夏の夜の 夢路をさそう ほととぎすかな (夏の夜のほととすぎの鳴き声が、別れの悲しさをさそっているうように聞こえてくる)-との辞世の句を詠んでいます。勝家もこれに対し 夏の夜の 夢路はかなきあとの名を 雲井にあげよ山ほととぎす (夢のようにはかない私の名を、のちの世までも伝えてくれよ山ほととぎす)と詠んだという。

 3人の娘も秀吉本陣の付近で、轟音とともに天主閣が崩れ落ちる光景をみていたと思われますが、どのような思いでみていたのでしょうか。3人の娘の悲しく辛い気持ちを思うと胸がキュッと締め付けられるようです。

福井市中心部                               「足羽山(愛宕山)からみる福井市街地」

愛宕山                                                  「北の庄城址付近からみる足羽山(愛宕山)

北の庄城                                 「5層9重の北の庄城天守閣イラスト」

お市の方「お市の方イラスト」

勝家「柴田勝家イラスト」

 






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最終更新日  2010年10月02日 23時13分43秒
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