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樹脂を混ぜて使う次世代の素材、炭素繊維は、釣りざおやゴルフシャフトなどスポーツ用品でも使われており、ご存知の方も多いと思います。私たちの生活の中でも身近な存在となっているようです。 この炭素繊維複合材は、鉄より軽く(4分の1)強い(10倍)特性から、今では、軽量化を図る航空機や自動車部材など多くの場面でも使われるようになっていますが、このような背景の中で、福井県内でも、大学や福井県などと共同で、炭素繊維関連事業に取り組む企業が増えています。 米ボーイングの新型中型旅客機「787」では、炭素繊維複合材が機体の面積の半分ほど使われ、2割の燃費改善に役立っているとか。需要は急拡大しているようです。また、自動車分野でも、炭素繊維の世界大手3社(東レ、帝人、三菱レイヨン)それぞれが、欧米大手自動車メーカーと組んで車軽量化を目指し、炭素繊維を使った部材開発を本格化させているようです。 一方、日本経済新聞によると、福井県内でも炭素繊維関連の事業に取り組む企業が増えています。繊維加工の丸八(福井県坂井市)が、大阪産業大学と共同で、炭素繊維技術を生かした小型電気自動車の開発に取り組んでいるようです。 また、フクビ化学工業(福井市)が、炭素繊維と液体状の樹脂を同時に押し出し、長尺の炭素繊維強化樹脂(CFRP)を製造する技術を開発。この手法は、複雑な形状でも成型が可能なことから、今後、自動車の車体などの大幅な軽量化につながると期待されているといいます。 航空機関連では、IHIグループで染色加工のミツヤ(福井市)が、福井県と共同で、航空機のジェットエンジン部品を開発しているほか、産業用資材のSHINDO(福井県あわら市)も、福井県工業技術センターなどと共同で、航空エンジン用の炭素繊維複合材部品の加工に関する実証試験に乗り出し、軽くて丈夫な複合材を安価に量産する成形装置開発を目指すという。 このほか、染色加工大手のサカイオーベックス(福井市)も、帝人子会社の東邦テナックスと共同で、従来品に比べ重さと厚さを半分程度にした炭素繊維の織物を開発。スポーツ用品や家電分野での需要を開拓しているようです。 炭素繊維の世界シェアは最大手の東レが40%、次いで帝人16%、三菱レイヨン10%と続く。2015年の世界需要は2010年比2倍強の7万トンが見込まれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年05月13日 20時26分58秒
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