昼行灯

今日、帰ってきたら、マンションのエレベータの前で
奥さんとバッタリ鉢合わせた。

はて、同じバスには乗っていなかったが、いったい
何処から帰ってきたんだ？

奥さんに聞くと、行き先の違うバスに乗ってしまい、
終点から歩いて帰ってきたとのこと。

我が家の最寄のバス停は、「車庫行き」と言うのに乗らなければ
ならないのだが、奥さんは、「美術大学行き」に乗ってしまった
のだ。

最寄のバス停からだと、ものの３分もかからずに帰って
来れるが、美術大学からだと、２０分は歩かないといけない。
奥さん、「へろりました」　とすっかり、だれだれモード。

「行き先は見なかったのか？」　と聞くと、「大勢乗って
たから間違いないと思った」　だと。
「夕方に学校行くなんて普通考えないジャン」と奥さんは
自分のボケぶりを棚に上げて憤慨している。

そんな奥さん、バスから降りるときは、周りの美大生に混じって
学生のふりして降りたそうで、「美大生だと言っても違和感
ないわ」と自信満々。

おいおい、幾ら何でも、それは無理があるだろう。(ーー;)
せめて先生　位にしといてくれ。(^^;;

何はともあれ、奥さんのボケぶりに、半ばあきれながらも
自分は若いと自信たっぷりの奥さんは、只者ではないぞと
妙な感心をしている、今日の私でありました。