昼行灯

奥さんの上司が退職した。

最後に一花咲かせるのだといって、他の会社に引き抜かれて
行った。

奥さんが入社して以来１０余年、自分の娘の様に可愛がって
くれていた方だ。

その上司の方は、何かと良くしてくれて、自分の気に入った
ＣＤを録音してくれたり、この映画はお勧めだからといっては、
ＤＶＤを貸してくれたり、面白かったからと言って、本を何冊も
貸してくれたりしていた。（尤も、それが奥さんの好みにあって
いたかというと、かなりお構い無しの様だったが・・・）

昨日が、その方の出社最終日だったのだが、辞めると分かって
からの我が家は、何故か突如として多忙を極めた。

何故かというと、これまで大量に借りていた、ＤＶＤやら本やらを
返さなくてならないからだ。

これまで、奥さんは、次から次へと貸し出されるＤＶＤや本を
すべて借りっぱなしにしていた。

きっと、いつでも返せるから　という甘えもあったのだろう。
いい加減読めという私の忠告を他所に、それらを差し置いて他の
本を図書館から借りてきたり、ＴＶ番組にかじりついたりして
いたので借りたものが全然捌けていなかったのだ。

その間、私は奥さんが借りてきた本をすべて読破ししまった。(^◇^;)

ＤＶＤは裏技も使いつつなんとか処理できたが、本はとても
間に合いそうにない。
さすがに、本はダビングすることもできないので弱った。

奥さんも、かなり一生懸命読み出したが、後の祭り、結局何冊か
未読のものが残ってしまった。

「さーて　どーするんだあ？」　(￣ー￣)ニヤリッ
意地悪く私が聞くと奥さん、涼しい顔して、「へーきよお、
向こうの会社から注文があったときに、一緒に荷物にして
送るからあ」（⌒^⌒)ｂうふっ

おいおい、そんなんでいいのか？(^^;;
私の心配？を　他所に、奥さんは暢気に構えている。

何はともあれ、もうしばらく本をお預かりすることになりそうだ。
果たして、奥さん　今年中に読み終わるかどうか・・・
このまま、年を越すほうに３０００点　と言ってしまいそうに
なっている、今日の私でありました。