昼行灯

普段、私は結構引き篭もりで、自室に居ることが多い。

と言うのも、リビングは、奥さんが占拠していて、ＴＶに
噛り付いている為、私が居ると、五月蝿いから何処か
行って！！　と早々に追い出されてしまうからだ。(T.T)

それでも、時々意見が合って、同じドラマをリビングで
観ていたりする。

そういう時は、大抵、私はごろごろとその辺に横になり、
奥さんは座椅子に座って、ポーンと足を私の方に投げ出して
いる。

で、奥さんは足で　クイックイッと私を小突いて催促する。

何を催促しているかと言うと、”足裏マッサージ”を
しろと言う事の様だ。(^^;;

放っておくと、やるまでずっと小突かれるので、渋々
足裏マッサージもどきをするのだが、この客、かなり
我侭で、ちょっと力を入れると、「痛い!」と文句を
言われ、ちょっとでも手を抜くと、「真面目にやれ！」と
注文が付く。ヤレヤレ ┐(○｀ε´○)┌ マイッタネ

まあ、そんなこんなで、ＴＶを見ている間、私は、
臨時マッサージ氏と化す訳だが、今日、ＴＶを見ていて
奥さんが、「ねえねえ、かいて！」　とのたまいおった。

「へ？」私が反応できずにいると、「足の指が痒くなって
きたから、かいてちょーだい！」ですと。

(^◇^;)げっ
なんちゅーことをあなたは要求しますかいな！。

「で、どこですかい？」
「親指と人差し指のあいだー」
「(ノ_-;)ハア…　( ..)ヾ ポリポリ」
「今度は、人差し指と中指の間が痒くなってきたー」
「ヾ(ーー )ォィ、まさか水虫じゃないでしょね？」
「んーなわけないじゃーん、こんな綺麗なおみ足が！」

・・・　何だかとっても疲れた。(^◇^;)

兎にも角にも、奥さんの専属マッサージ師としてその手腕を
余すとこなく発揮しているが故に、ついには親指の関節に
マッサージダコができてしまって、何だか妙に手つきが良く
なってしまっていることに気がついてしまった、今日の私で
ありました。