昼行灯

今日も今日とて、私と奥さんの楽しみとなっている、
マンションのスパへ湯を借りに（こういう言い方も
古いなあ(^^;;）行った。

何時もの如く、頭、体を洗い、髭をあたり（これまた
古い言い方だなあ(^^;;）、サウナに入って１０分。

汗を流しにシャワーを浴びようと、カランを水側に回して
頭からかぶった。

今日は、朝方雪がちらつく程の陽気で寒い。
きっと水も刺すように冷たかろうと、身を固くして構え
ていた。

ジョワ～　・・・
うーん　ちべた・・・・　くない！？
あっちいいいいいいいいいいいいい！

何故？　(・_・？)

カランは間違いなく水側に回っている。
試しに湯側に回してみると、更なる熱湯が・・・

どうやら、水側が故障してしまっているらしい。

仕方がないので、洗い場へ行って水をかぶったが、
その後も、何人もの人があっちいいいいいいい！と
私と同じ目にあっていた。

このままだと、犠牲者は増えるばかりと思ったのだろう。
私も親しくさせていただいている、一人の爺さんが、
誰かに管理人を呼びに走らせ、その間、シャワーの前に
座り込んで自ら見張りを始めた。

もちろん、すっぽんぽん　のまま。(^o^)

「今使えねーぞ！　あちーのしかでねーんだ。」
来る人来る人にそう言って説明している、爺さんの目は、
気のせいだろうか、妙に輝いていた。

兎にも角にも、管理人がやってきて、蛇口を縛りつけ、
故障中の張り紙をして、爺さんはお役ごめんとなった
のだが、その爺さんの天晴れなまでの采配に、思わず
流石！　お見事！とエールを贈ってしまった、今日の
私でありました。