昼行灯

夏風邪をひいたらしい。

私ではなく、奥さんの話。

数日前から、喉が痛いといっていたが、今日は、鼻の調子も
悪いと言う。

「せくしいぼいすが台無しだわ、一体どーしてくれるのよ。」と
まるで、さも私が悪い菌を持ち込んだかのような、そんな言われ
方をされてしまった。(^^;;

毎週日曜は、大体午後から一週間分の食料を買出しに行く事に
なっているのだが、今日はあいにくの雨模様、しかもかなり
強い雨（まあ、すぐに小降りになったのだが）で、調子の出ない
奥さん、すっかり、エスケープモードに突入していた。

「まさかこの雨の中、私を買い物に連れ回そうって気じゃないで
しょうねえ？」

要は、私一人で行って来い　とそう言っているのだ。┐(´-｀)┌

私だって、体調が万全と言う訳ではない。
やはり数日前から、左肘から手の方に向かって、原因不明の
痛みが走るようになって、重いものを持つのが、かなり辛い
状態なのだ。(T.T)

それでも、奥さんを買い物に連れて行って、倒れられても
困るので、止むを得ず、私一人で買い物に出る事にした。

何時もの様に、食材を買い、帰りがけにドラッグストアに
立ち寄って、風邪薬を購入した。

ところで、私の奥さん、薬を飲むのがものすごく下手だ。

粉薬は駄目、と言う人は時々聞くが、私の奥さんは、粉も
玉も、カプセルも、どういうわけか、飲み込むのにえらく
苦労している。

沢山水を飲んで、飲み下そうとするのだが、不思議と薬が
舌の上から動かない。

我が家で常備している風邪薬は、錠剤で、１回３錠　と言うもの
なのだが、私なら、３錠を一息に飲み下すものも、奥さんは、
１錠ずつ口にいれては、大量の水を流し込み、それでも飲めずに
「うげー」、「飲めなーい」と四苦八苦している。

勿論、粉薬なんてもっての外。　絶対に飲み込むのは不可能だ。

そんな奥さん、私が、いとも簡単に薬を飲むので、私を薬好きだと
決め付けた。ヾ(￣o￣;)オイオイ

「貴方は、薬を飲むのが趣味だからねえ、その点、私はデリケート
だからねえ」　と訳のわからない事をのたまっている。

兎にも角にも、奥さんの台無しになった「鶯の様な声」だの
「せくしいぼいす」だのが、元に戻って、何時ものマシンガン
トークが炸裂しないと、今ひとつ調子が出ない、今日の私で
ありました。