昼行灯

ぎゃっ　ぎゃっ　ぎゃあああああああああああああ！

最後にそう叫んで、ヤツは息を引き取った。

逝ったか。
短い付き合いだった。

ヤツは最後まで、苦しそうにあえいでいた。

時折、大きく、ぶおおおおおおお！　と長い息をついたかと
思うと、次の瞬間にはぎゃ！　ぎゃ！　ぎゃ！　ぴぎゃ！　と
小刻みに奇声を発したりしていた。

これまでは、そんな兆候を微塵も見せずに元気そうに振舞っていた。
それが、今日、突然のことだった。

次第に動かなくなってゆくのをただ見ているしかなす術もなく、
一瞬それがどういうことなのか理解できなかった私は、ただ
おろおろするばかりだった。(T.T )( T.T)おろおろ

そして、ヤツの最後を看取った私は、その亡骸に向かってこう
つぶやいた。

「あ！　ハードディスクが飛びやがった！」

そう、パソコンの話だ。

私が仕事で使っている、ノートパソコンのハードディスクが、
今日、いきなり異音を発して、ついにクラッシュしてしまったのだ。

午前中までは、なんの問題も無かったのだが、午後に入って、
いきなり、ものすごい回転音と共に筐体が震えだし、そのうち
ぎゃーぎゃーと黒板を爪でこする様な音を立てはじめ、ついには
ブルーバックの画面と共にお亡くなりになってしまった。
その後は電源を入れても、Ｓｙｓｔｅｍ Ｎｏｔ Ｆｏｕｎｄ状態。
こらもう、あきまへんわ。(T.T)

まあ、うちのグループの共有資産として抱え込んでいた古参の
放出品ノートだったので、借り受けたときは、ちょっとヤバイかも？
と思ってはいたのだが。(^^;;

このノートでは、メールと、共有フォルダへのアクセス程度にしか
使っていなかったので、実質的な影響が少ないのは、幸いだった。

兎にも角にも、代わりのノートＰＣを同僚から奪い取り、
来週連休明けに（何と４連休だったりするのだ）再び
環境構築をしなくてはならない。
なんとも面倒だが、奪い取ったノートＰＣが、コレまでの
ノートよりも、遥かに高性能なので、思わず「やったね！」と
一人ほくそえんでいる、今日の私でありました。