昼行灯

普段、勤務時間帯の違いで、奥さんより私の方が早く家に帰って
いる場合が多い。（と言うより、殆ど・・・）

今日も、そのつもりで帰宅し、家の鍵を開けた。

案の定、家は灯一つなく、静まり返っている。

玄関を過ぎ、自室でパソコンの電源を入れ、さて着替えましょ
と思った矢先・・・

「ううううううわあっ！」と、この世の物とは思えない、おぞましい
声　（と私は思ったのだが、実際は　ワッ！　だった　らしい）　が
誰も居るはずの無い私の背後から響いた。

「うっぎゃあああああああああああああ！」　私、腰を抜かすほど
おったまげて、正に飛び上がってしまった。
o(;>△<)Oぎゃあぁぁぁぁぁーーーーーっ!!!

恐る恐る振り返ると、そこには、妖怪変化　奥さんが、
ヾ(^▽^*おわはははっ!!　と　実に爽快だと言わんばかりに
笑っている。

手は勿論　Ｖサイン。　v(*'-^*)ｂぶいっ♪

どうやら奥さん、本日自主休暇だったらしい。(^^;;
何時もは私に、「会社行ってるのかあ？」　と言ってるくせに・・・
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ

私が帰って来たのを知るや否や、灯りを消し、ドアの影に潜んで
一泡吹かせようと、待ち構えていたのだ。　(^◇^;)

私の心臓が、ばっくんばっくん　している。…o(;-_-;)oドキドキ

何はともあれ、奥さんの思惑は見事過ぎるほど大当たり。
へなへなと座り込む旦那の無様な姿を、指差して大笑いしている
奥さんの瞳の奥に、妖しげな光が灯っているのを、決して見逃さ
なかった、今日の私でありました。