昼行灯

今日、帰りに駅前からバスに乗ると、運転手さんが
すまなそうに、「左半分、後ろ半分にはおかけにならない
様にしてください」　と言う。

ヽ(。_゜)ノ ヘッ？

見ると、他の乗客も、戸惑いうろたえ、中には苦笑いを
して、右前の席に座ったり、立ち上がったりしていた。

しばらく、乗客が乗り込む度に、運転手さんが謝っているのを
聞いていて、なんとなく状況が飲み込めてきた。

どうやら、駅まで来る間に乗っていた乗客の誰かが、もよおした
まま、耐え切れずに、ついには「なさって」しまったらしいのだ。

それって赤ちゃん？　・・・　て事でも無さそうで・・・。(^^;;

しかも、その状態で、あちこちに「お座りあそばした」らしく、
色んな場所にその跡が残っているので座れない　という事の様だ。

あいやー　・・・　(-_-;)

そう言えば、車内には異様な臭も・・・
かなり強烈。

しかし、人間様のなされたものって、こんなに臭いもの
だったっけかなあ？

それにこの臭い、どこかで嗅いだような記憶が・・・

しばし考えて、おお！　と思いついた。
そうだ、動物園のトラ舎の前。
あの臭いと同じ臭い・・・　(^◇^;)げっ

結局、バスは終点の車庫までその状態で行くらしい。
席はガラガラなのに満員状態　という、不思議な状況。
しかも、皆しかめっ面。(^0^)/キャハハ

ま、そこまで戻らんことには、清掃も出来ないものねえ。

兎にも角にも、その状態でバスに揺られる事僅か１０分。
どうにか耐えてバスを降りたが、料金を払う際に運転手が
申し訳なさそうに「すみませんでした」と謝っていたの
だが、運転手さんが一番の被害者なのになあ　と思い乍ら
買ったばかりのバスカードを通して新鮮な空気を求めて
外に飛び出した、今日の私でありました。