フェルメールを見てからはや一ヶ月・・
先月末、フェルメールを見に行ったのに、書きそびれた。上野の東京都美術館。普通、美術展を見に行くと、閉館間際はもう人もまばらで却って静かにじっくり気に入った絵を見ることができるのにフェルメールはそうは行かない。彼の絵の前は人垣が減らない。フェルメールの「画家のアトリエ」、私は最初に図録を見たときからあの絵の中で一番気になるのは画家の赤いタイツだ。なんでか知らないが妙にリアルに感じる。赤いものが蔭っているとあんな感じだよね、とうなづいてしまう。生地がうすくって画家の体温を通しているのも感じる。それを実際原画でも確かめたくて一所懸命近づこうとしたが、なかなか近づけない。近づいたら近づいたで、全体が見えない、落ち着いて見えない、なんだか本当にフェルメールを見たんだかどうだか実感のないまま、閉館時間になってしまった。残念・・・東京都美術館はあんまり設計がよくないような気がする。とても回りにくい。落ち着かないし。落ち着いてみることができると絵の魅力の伝わり方も倍増するんだけどな。