感性の海を渡っていく
仕事が終わり、街を駅を歩いていると、急に身体が感覚が開かれるような感じを覚えた。少し目線を上げ、腕を上げ、髪をかき上げ、大きく歩く。なぜか視界は潤み、目の前の人混みではなく、その遠くを見はるかしていた。これからは感覚の海、感性の海を渡っていくのだ。そんな言葉がイメージが私に落ちてきた。理由や理屈や論理や善悪ではなく、感覚をフル回転させ、いいと感じるものを選び取っていく。身につけていく。呼吸していく。そんな自分へシフトしていくのだ。目の前は初めての、新しい、しかし日常の風景になる。見慣れた日常でも、この先何が起こるかわからない。それが人生であり、生きていることであり、不安や恐れさえも楽しみ味わえるように、心をオープンにする。そうして進んでいく。この海を渡っていく。