本当にこんな日が来るとは思わなかった
3年前の7月にこんな記事を書いた。 昨夜久しぶりにKの夢を見た。とても嬉しかった。 私ははしゃいで話しかけるのだが、彼には目がなかった。 それでもずうっと話しかけていた。 目覚めて、今思うと哀しい夢だと思う。 彼にはもう私は見えない。私も彼の目を見ることができない。あの夢を見たときには、本当にこんな日が来るとは思わなかった。Kは脳死状態になってしまった。もう決して開くことのないまぶたをまつげを見るとあのときの夢を思い出す。胸に手を当ててみる。胸は静かに上下しているのに、私の声は届かない。手はちょっとむくんではいるけれど、7年前最後に会ったときのまま、繊細できれいだ。最近の写真を見せて頂いたら、ほとんど顔が変わっていなかった。彼はもうこれ以上年を取ることができなかったのかもしれない。ピーターパンのように。