「オセロー」のちらしデザイン
昨年の「ヴェニスの商人」に続き、今年もシェイクスピアの舞台のちらしデザインの依頼を頂いた。今回は「オセロー」。昨夜、制作のSちゃんからのメールに気づき、日時やキャストなどの必要情報が届いたので、夜11時から夜中の3時まで一気に作業し、テキスト部分と裏面のレイアウトを大体形を作り終わった。久々の夜更かし。最近は早めに寝るようにしていたからなあ。表面のデザイン自体はまだ迷って考えあぐねている。テキストが入ったのでだいぶ気が楽になったけど、ペースはいつもながら遅い。最初はモノトーンでグロい感じでリクエストが来ていたのでその方向で進めていたのだが、事情により正反対のイメージへの変更の打診があり、そのギャップに悩んだのもある。全体のデザインと、ロゴが問題だ。炎、濁流。あり地獄のようならせん。赤、ボルドー、赤銅色、紫・・etc.迷う。白地の空白を残すか、赤や紫系のベタ塗り、またはグラデにするか。動的で少し扇情的。うねって突き進む心。濁流に、あり地獄に、呑まれ後戻りできない、はまってしまった心。そこからあふれる愛憎の情。炎か、魂の尾のようなゆらぎを上げるロゴがいい。風前の灯火みたいでもいい。淡くゆらりめらりと立ち上る煙かもやを帯びるロゴ。イメージは湧いても、それを形にする技量が足りない。でもいろいろ工夫してやってみよう。