振付の苦しい闘いを解消させるもの
振付について苦しい闘いをしてきた。それが急にさっきから振りが流れ始め、一気に進んだ。"空とぶ詩人"の半分くらい出来た手ごたえ。何故だろう?昨日前半部分にあるアイディアは浮かび、多少進んだものの、突破口とまではならなかった。好きな曲なのに、依然として振りがなかなか身体になじまない。今日は家の中でやってうまく行かず、狭くて思い切り動けてないからかもと思って、バルコニーでやってみたが・・やはりうまく行かなかった。また部屋に戻り、固定観念を取り払おうと思い、前奏として扱っていた部分に演劇的な振りをつけた。そして音をゆっくりめに取り、振りを詰め込まないようにしてみた。また、キャラクターについて思いを巡らせた。すると急に振付が進み出した。たった1時間で半分ほど出来た。先日創った12月ライブ用の2曲は、私にしてはひどく珍しく非常に早く振付ができた。今回、あの2曲の振付の早さ、心地よさと一体何が違うのだろうと考え、焦っていた。ライブ用の2曲は狭いところで踊るため、移動やステップにあまりとらわれずに済むことと、タイムリミットが迫っていたからだろう、と思い込んでいた。でもそれだけではなかった。むしろ他の、より根本的な理由のほうが大きかった。それは呼吸かな、と今思う。"空とぶ詩人"の曲の呼吸、そして自分の呼吸。そこに振付が合ってきたのだろう。これまでは、音に、イメージの形に、こう見せたいという我に固執し、呼吸が流れていなかった。そこが流れ始めたら自然と、我のよろいが解かれ、踊りが流れる。今頃こんなことに気づくなんて。でも大事なことに気づけてよかった。NYパフォーマンス用の残り4曲も、呼吸を大事にして創っていこう。