テーマ:旅のあれこれ(10283)
カテゴリ:ウォーキング・旅
11月3日文化の日は、第2回走墨ツアーでした。 前回は新緑の青梅だったけれど、今回は山梨まで足を伸ばしました。 ブログで交流させていただいている一村雨さんをお誘いしたところ、 快く承諾して下さり、ご一緒できることになり、もう有頂天な私。 たまたまだけれど、同じ大学、同じ学部学科の先輩、 そしてさらに美術鑑賞でも、人生においても大先輩です♪ 広春先生、オーナーのYさん、走墨の生徒やその他の参加者、総勢20数名、 朝早くから大型バスに乗り込み、いざ山梨へ出発! 連休ということもあり、途中、中央道がかなり渋滞していたため、 予定されていた山梨県立博物館での広重・北斎展の鑑賞は削られてしまって残念。 しかし一村雨さんに昨年の走墨作品展以来久しぶりでお会いし、 仕事や美術館の話、北海道旅行の話、一村雨さんのやっている太極拳やお茶のことなど いろいろとお話できて、楽しかったので、渋滞でも飽きることはありませんでした。 一村雨さんにはほんとにいつも刺激を受けます。感謝! さて、予定より遅れてようやく山梨の恵林寺に到着しました。 精進料理をいただき、講談師の桃川鶴女さんのお座敷芸を楽しんでくつろいだあと、 いよいよ恵林寺の境内へ。 恵林寺は武田信玄の菩提寺でもある臨済宗の寺です。 西芳寺(苔寺)や天龍寺などの名庭を手がけた夢窓国師によって開かれました。 庫裏(くり)から入ります。 庫裏とは台所であり、住職やその家族の住まいでもあるそうです。 入り口にあるついたて。 信玄ゆかりの寺らしく、風林火山の書のついたても。 畳の広間で住職さんから恵林寺の略歴を聞き、その後、希望者は30分間の座禅体験へ。 30分も足を組んでいられるか、すぐ足がしびれてびしばしっと叩かれるんじゃないか、 小心者な私は一瞬ひるみそうになったけれど、 一村雨さんは悠々と座禅体験会場へと当たり前のように進んでいくので、 内心ひえ~っ(>_<)と思いながら私もちまちまとついていきました。 しかし座禅をする部屋に通されると、 お堂にはふっかふかの大きめな座布団が並んでいて、一同ほっとしました。 さらに2つ折りにされた座布団をおしりの下に敷くように 2枚組みで用意されていて、これなら足もしびれにくそう。 住職さんによれば、座禅はリラックスして雑念のない心境に入るためのものなので 苦痛を強いるためのものではない、とのこと。 足の組み方、姿勢、目線など簡単なレクチャーを受けました。 目は閉じてはいけない、というのは意外でした。 座禅では半眼で1m先の床を眺める、確かに仏像もみな近くで見ると半眼ですよね。 ゆったり静かに呼吸しながら 心の中でひとーつ、ふたーつと数を数えながら瞑想に入っていきます。 住職さんによる警策(きょうさく)、 木の棒で「パン!パン!」と叩かれるのも、体験しました。 あれは痛いほどではなく、ぴしっとして気持ちいいものでした。 このお寺では、戒めのために有無を言わせずやるものではなく、 本人が気持ちの乱れを引き締めたいときに 自ら軽く合掌して合図を送って受けるという方式でした。 背を丸めて軽くうつ伏せになると、住職さんが前方から 右の背に1回当たりをつけ、2回パン!パン!と叩き、 次に左の背にやはり当たりを軽くつけてから、2回叩きました。 そして身体を起こし、お互い合掌して軽く一礼。 そのとき私は姿勢も直されました。 どうも背筋の重心が前か後ろに偏ってしまうようです。 前半10分、休憩をいれて後半10分、あっという間に終わってしまい、 とても無の境地に入れるものではないですが、 初めて知ったことも多く、いい体験になりました。 それに紅葉のきれいなお庭に囲まれた広々したお堂での静かなひとときは なかなか普段味わうことのできない時間でした。 住職さんの話ぶりや姿勢も、やわらかく真摯で、感じ入るものがありました。 さて、そのあとはお庭を見て歩き、走墨のデモンストレーションと体験会です。 <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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