カテゴリ:音楽
5月9日、fucchiEのJazzライブに大学時代の友人Kちゃんを誘って行った。 中目黒の楽屋(らくや)は、ほどよい広さのおしゃれなお店だった。 案内された席は一段分高い後ろの席で、隣の席と真ん中の通路の手すりとに挟まれ、 最初は正直せまいな、と思ったが 予約するのが遅かったからしょうがないかな、と思いなおし、 飲み物や食べ物を注文して、Kちゃんと近況を話したりしながらライブの始まるのを待った。 ライブが始まってみると、逆にそこは一番いい席ではないかと思えた。 劇場で言えば、私の一番好きな2階真ん中の最前席だ。 ステージから程よい距離があり、しかしほぼ真正面で、とても見やすく、 すぐ後ろはスタッフ席だけれど、こういう席は嫌いじゃない。 ある意味、特等席だと思った。 いつものピアノのMakiさん、それからドラム、ベース。 ジャズバンドとのセッションは、またちょっとひと味違って、 聞きなれた曲も雰囲気がずいぶん異なる。 1部と2部それぞれ1時間くらいずつ、たくさんの曲を聴かせてくれた。 今回はバンドとともに「星屑の風」を歌っているときが なぜか一番幸せそうに見えた。 fucchiE自身一番充たされ、また人を充たそうとする力が 無理なくあふれ出ているように感じた。 ラストの「向日葵」では、私は座りながらも 腕や肩、上半身でリズムに乗り、一緒に踊っていた。 アンコールの拍手の後は、暴走してアドリブだらけのステージに。 アカペラでいくつかの曲を歌ったり、予定外のピアノの弾き語りを披露してくれたり。 急きょバンドメンバーで打ち合わせして「Proud Woman」の、 よりスロー&メローなジャズバージョンを演奏したり。 そしてほんとのラストは手話つきの「テノヒラ」。 久々にとても元気をもらえたステージだった。 2008年全国ツアー「M.E.」メモリアルCDを買い、終演後にサインをもらった。 そのとき少し話せたので嬉しかった。 fucchiEもジムを移ったことを聞き、ちょっと複雑な思い。 あのジムにもし戻っても、fucchiEと一緒にダンスレッスンを受けることは もうないんだな、と思って。 時は確実に流れている。 そんな会話の中で、 「メジャーになっても、忘れないでね」と私は思わず本音をもらしてしまった。 5月から事務所に所属し、これから本格的に活動して行くfucchiE。 CMタイアップも決まったそう。 メジャーデビューも遠くないだろう。 嬉しい反面、淋しい気もして。そんなことじゃいけないんだけど。 Kちゃんを紹介したときに、fucchiEは私のことを"長いつき合い"と言ったので そう思ってくれてたのか、とちょっと驚いたり嬉しかったり。 確かに東京では長いほうなのかもしれないけど。 ライブを見始めてからはまだ2年、存在を認識してからは約3年。 その間の進化は目を見張るほどで、と同時にふと懐かしい感覚に陥ったりもする。 どんな葛藤があり、どんな思いで乗り越えてここまできたか。 私は詳しいことは知らないけれど、 体つきや背中や雰囲気の変化は、驚くほどそれを物語っている。 そのときどき、黙ってそれを見つめ続けてきた。 声の透明さだけが変わらない。 以前、fucchiEはこんな印象的なことを話していた。 「これまでは自分の周りに風が吹き、自分が風に吹かれているように感じたけれど、 今は自分自身が風になって、周りがそれにそよいでいるように感じる」と。 本当に。 fucchiEの起こしている風に吹かれている、私もそのひとりだと思った。 fucchiEの、まっすぐ進み続ける姿を感じ、 小さくてもいい、私も自分で風を起こす存在でありたいと改めて思った。 Kちゃんにも喜んでもらえて、一緒に行ってよかった。 とてもいい夜だった。 fucchiE/「M.E.」(発売日:2007年12月24日) たっぷりあたたかさのつまったセカンドアルバム。 fucchiEサウンドに浸ってみてください♪ fucchiE/Four Seasons 7 Colors(発売日:2007年07月29日) コンセプトシングル。シングルと言っても7曲入ってます。 アルバムとは違ったアレンジで聴ける曲もあり、おすすめです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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