カテゴリ:思索・読書
今ハマっている本は「ジュリアス・シーザー」。 久々にシェイクスピアを読んでいる。 演劇学校時代の同期の男の子が(子っていう年齢じゃないけど) 「ジュリアス・シーザー」の重要な役に抜擢され、 今度その舞台を見に行くから、予習で読み始めたのだ。 本当は"予習"ではなく"復習"であるはずなのに、 授業をさぼってばかりで落ちこぼれだった私は 「ジュリアス・シーザー」はちゃんと読んだ覚えがない。 有名なアントニーの弁舌のシーンの雰囲気だけは覚えている。 争いごとが中心の、固いストーリーだろうと思って読み始めたけれど、 これが意外と面白く、2度続けて読んだ。 ここそこに散りばめられている友愛と相克、そのドラマが興味深い。 ブルータス、キャシアス、アントニー、シーザー、ポーシャ、 そしてそのまわりの人々。 それぞれが友愛と、卑小さと、高潔さと、迷いと、強さと、はかりごとを持っている。 それがからみあって、時に美しく、時に醜くドラマが進んでいく。 シェイクスピアの戯曲では、 恋愛ものよりも、人間ドラマとしてずっと面白いかもしれない。 来週の舞台を楽しみにしつつ、今日も通勤バッグには 「ジュリアス・シーザー」をしのばせている。 ジュリアス・シーザー改版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.23 01:14:13
コメント(0) | コメントを書く |
|