カテゴリ:アート
東京都美術館へ「フェルメール展」を見に行った。 金曜の夜は比較的すいているという情報だったが、 やはりフェルメールの作品の前はひどい混みようで、 満員電車のようだった。 フェルメール「手紙を書く婦人と召使い」 清潔な明るい静かな光。 手前のカーテンの光具合から、部屋の手前も明るいことがわかる。 光は穏やかな影を部屋に落としている。 窓の外の明るい水色の空。 白いカーテンを透けさせる光。 一心に手紙を書く女主人の頭巾の白、繊細なレース、袖の白、 イヤリングや胸元のブローチのゴールドの光、それぞれがひどく美しい。 そして静けさを湛えている。 召使の女の信頼感あふれる落ち着いた立ち姿。 穏やかさ、安らぎに満ちている。 フェルメール「リュートを調弦する女」 この作品を見るのは3回目になる。 暗く無彩色とも言えるほどの画面。 でも何かドラマが起こっているかのよう。 不吉な空もようになったのだろうか。 女性の表情には秘めやかさがある。 手前の椅子とそこに乗せられた布のかたまりがシルエットとなっており、 物なのに、何故か人の姿のような存在感がある。 今回、フェルメールの作品は5作品が来日しているが、 これでフェルメールの全36作品のうち、23作品を見たことになる。 アンケートにフェルメールの希望作品を書く欄があったので 「青衣の女」と「デルフト眺望」の2つを書いてきた。 いつか見られるときが来るかな・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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