カテゴリ:思索・読書
過去の自分と決別すること。 そうしても決して過去の自分がなくなったり、否定することになったりしない。 それをこれまで何度も繰り返し味わってきたではないか。 それをもう一度信じること。 外に出てきた。カフェでコーヒーを飲む。 大きなガラス窓の向こうに、夜の通り、駅のロータリー、車の流れが見える。 店内のカウンターがガラス窓に外の風景と二重写しになり、 じーっと見ているとホッパーの絵の世界みたいだ。 遠くで稲妻が光る。雨は降っていない。 通勤客をぎっちり乗せた黄色い列車が重そうに走る。 踏切の信号が鳴り続ける。 急行がゆき、特急がゆきすぎると、ようやく遮断機が上がり、 待ち兼ねた人々が、車が、踏切を急ぎ渡る。 みな何にむかって、どこに向かって急いでいるのだろう。 進んでいるのだろう。 何かを捨てる、諦めるときなのだろう。それは何だろう。 気づけずにいるもの。 無意識からそれがふっと浮かび上がってくるまで、彷徨し続けるのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.16 18:17:06
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