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午後6時頃・・・あたりは暗くなってくる。
夕方、少しパサついていた雨も、本格的に降りだすことはなさそうだ。 「行きましょう、生駒山!!」 6時30分・・・兄貴の家から生駒山に向かって出発!! これより、生駒山の麓まで約1時間のジョギング そして、約40分山越えをする、ちょっとした旅・・・ 兄貴と走るのはほんと楽しい。話題も豊富・・というか、 僕の質問攻めばっかしですが・・・ パソコン関係とかの知識に長けている兄貴に、わからないことをどんどん質問する。「なるほどー・・・」 そして、もちろん「走る」ということの話題にも花が咲く。 年内の計画は、僕のせいでおしゃかになってしまった・・・ 「来年はどこ走りましょうか?」 「あのレース、もう一度走ろうぜ!!」 「あー、おもしろい、走り応えのあるコースでしたよね・・・」 あの時のしんどさが、よみがえってくる。 「走った後、覚えてはりますか?」 「おー、地ビールむちゃくちゃ飲んだなぁー」 「食べるものもおいしかったですよねー」 あるレースに参加した時、走った後に地ビールや、おいしい食事でもてなしてもらったことがあり、 走った疲れが一気に消し飛んだことを今でも覚えている。 この話をする時がほんと楽しい。 今まで走ったレースすべてのことが頭によみがえり、そのレースに参加した時の行き帰りの出来事が、まるで昨日の事のように思いだせる。 約50分・・・そういう楽しい会話のせいだろう、あーっというまに山が見えてきた。50分が短い・・・。 黒くそびえたつ山。 「ここでなぁー、アイス買っとくねん」 ローソンでしばし休息。 坂道にさしかかる。 「ここからは山越えや」 何分くらい登っただろうか? 「アイス食おうかー」 シャーベット状の「ガリガリくん」というのがいいとのこと。 もう気候的に暑くはなく、昼間もアイスクリームが恋しいとも思えない季節である。でも、 うーん、火照った体に気持ちのよい冷たさが広がっていく。 眼下に、町の灯りがパーっと広がっている。 後ろ向きでその町並を見ながら歩いてみる。 「あー、最高!!いい気持ち!!」 兄貴はここが好きなんだという。一人、山道を歩くこの時間が・・・ 独身の時は独身の時で・・・そして結婚してからは、唯一独りになれる時間。「いろんな事を考えられるんやー・・・」 徐々に暗くなっていく。ただ時々、パーっと明るくなる。いや、こんなところとしては、頻繁といってもいいだろう。車やバイクが登ってきては、追い越していく。また暗さを取り戻す。奈良に帰っていく人たちだろうか・・・ 「最近、熊がよく出てきてますよねー」そういう会話をしてしばらくして、草むらから「ガサガサ」っという音が・・・ 熊ではなかったが、ほんとタイミングのいい演出に・・・ 「ここからは下りやー」「降りきったらゴールや!!」 今度は、奈良の方の町の灯りが眼下に広がってくる。 ゴール・・・それは家と家の間にポツンと建っている お風呂屋さん。昔ながらの銭湯だ。 「ザップーン♪」「あー気持ちええなぁー」 約2時間の心地よい疲れをここでリセット・・・ 風呂の中での会話はほとんどない。 いい湯につかり、心身ともにリフレッシュ!! さぁー、ビール・ビール!! 駅の近くのコンビニでビールにあてを買い込み、駅前広場のベンチでプチ宴会!! 心地いいー風が吹き抜けていく。 終電の時間までのあーっというまの時間・・・ 駅に着いてもなんか話し足りない。 「家まで行きますわ」「おー来い、来い」 そこから3時まで。パソコンを前にビールを飲みながら・・・ 家に帰ってバタン・キュー・・・ こんな、一日だった。 そう、平凡でも生きててよかったと思える一日・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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