【訪問日:2024年(令和6年)5月3日(金・憲法記念日)】
※ 公式HPより
(総社)二子山古墳((そうじゃ)ふたごやまこふん)は、二段に築造された前方後円墳で構造の異なる2つの石室をもっています。
後円部の石室は、切石(きりいし)加工した角閃石安山岩(かくせんせきあんざんがん)をもちいた全長9.4メートルの横穴式石室(現状は天井石が崩落している)です。前方部の石室は、自然石乱石積みの全長8.76メートルの横穴式石室です。後円部石室が造られた後、前方部石室が造られたと考えられます。
石室はともに江戸時代に開口し、出土遺物のすばらしさで注目されました。出土品の一部は、東京国立博物館で現在所蔵しています。
墳丘表面には葺石(ふきいし(注釈1))が認められ、周掘(しゅうぼり)も周囲の地割りからその痕跡が認められます。
この古墳は、総社古墳群中最大の規模であり、総社地区に有力な豪族が存在したことを物語っています。
墳丘全長89.9メートル、前方部 幅61メートル、高さ8メートル、後円部 直径44メートル、高さ7メートル
古墳時代(6世紀後半)
※ 国指定史跡 二子山古墳
〈国指定史跡 二子山古墳(群馬県前橋市総社町植野368)〉