シンプル。(その3)
(・・その2から続く)昼食の時間が迫ってきたので、私達はいよいよ、あらかじめ電話でPS(プライオリティーシーティング)をお願いしてあった一階のレストラン「カンナ」の前に行ってみました。こちらのお店の正式な呼び名は、公式HPによると「エッセンス・オブ・スタイリッシュキュイジーヌ・カンナ」と言うそうで、流行の料理を取り入れた独自の創作料理がメインだということですが、はてさて、どんなお店なのでしょうか・・・?初めてうかがうお店なので、私達はちょっと緊張しつつ店頭の女性キャストさんに名前を告げ、案内に従って照明の落とされた落ち着いた雰囲気の店内に入りました。すると思いがけず、「こんにちは!」と明るく声をかけてくださった方がありました。なんと、ミラコスタ開業当初から「オチェーアノ」にいらして、私達のことを憶えてくださっているキャストさんでした。聞けば、こちらのオープンにあたって「オチェーアノ」から異動していらしたとのこと。ミラコスタとは同じホテルグループのレストランですから勿論そんな方も多くいらっしゃるだろうと予想はしていましたが、私達がこのホテルこのレストランを初めて訪れた日にまさかこうして見知った方にお会いできるとは思いもしませんでした。・・・実は「カンナ」の現スタッフのうち、約八割はオチェーアノからの異動組なんですよ~・・・入り口より少し高いところにある奥まった場所の壁際のテーブルまで案内してくださると、その方はおっしゃいました。なるほど~。そうなんだ・・・と思ってふと視線をあげて店内を見渡すと、遠くの方からご自分のお仕事に差し支えないようにさりげなく笑顔を返してくださる、見覚えのあるお顔をいくつも見つけることができました。テーブルを担当してくださった方も、よくお顔を見れば以前「オチェーアノ」でも何度かテーブルについてくださったことのあるお若い男性キャストさんでした。あくまでも「普遍的」を目指す という東京ディズニーランドホテルの中にあって、このお店だけが何か先鋭的な特異な印象を受けるためにちょっと敬遠されてしまいそうな「カンナ」ですが、「オチェーアノ」にいらしたキャストさん達が多くいらっしゃるのならば、きっと幅広い層のゲストがリラックスして過ごすことができるレストランになることだろう と、私は思いましたよ~。さて、「お料理」のお話をしましょう。キャストさんの説明によると、カンナのランチタイムには二種類のコース料理とアラカルト各種が用意されているそうです。コース料理は公式HPにも掲載されている通り、「デイブリーズ」(2800円)と「サニーデライト」(3800円)ですが、これらはいずれもプリフィックスコースになっています。(スターターやメインやデザートなどを、それぞれ用意されている4~6種類くらいのメニューから自分で選んでコースを組み立てます。)公式HPでのコースの内容紹介は、以下のようになっています。●デイブリーズ\2,800 スターター2品/野菜料理/米料理など/デザート●サニーデライト\3,800 スターター2品/本日のスープ/野菜料理/魚料理または肉料理/デザートこれらのコースには食後のお茶は付いていないので、デザートと一緒にお茶が欲しい場合には追加で別に注文することになります。「全体的にヘルシー志向なので、一般の男性にとってはボリュームが足りないかもしれません」というキャストさんのアドバイスもあったので、今日は私達は二人とも品数の多い方のコース「サニーデライト」を注文してみることにしました。そして、「ワインはかなりバラエティに富んだものを揃えたつもりです」とキャストさんが胸を張ってお話くださったので、さっそくワインリストも見せていただきました。(「スパークリング」が10種類ほど、「白」が20~30種類ほど、「赤」が15~20種類ほど、といった感じでした。)そしてその中から(今日は夫は運転があるので)私が一人で飲みきれるようにフランス産の白ワイン(プイィ・フュメ)のハーフボトルをお願いしてみました。ワインを用意していただいてから、まず最初にテーブルにやって来たのは「スターター2品」でしたが、こちらは一品ずつそれぞれが小鉢や小皿に入ってきます。(私達は二人とも違う物を二品ずつ選びました。)前菜というよりは、「アミューズ」というか「お通し」のような感じですね~。次にやってきたのは「本日のスープ」。こちらは、野菜のミネストローネに仕上げにバジルオイルを加えた物で、とっても香りが良かったです。次の「野菜料理」というのは、本日の場合は季節野菜のボイルの盛り合わせで、これに三種類の調味料が添えられてきます。(もろ味噌にシェリーを加えたもの、シトラスソルト、オリーブとアンチョビのペースト)ただ野菜をゆでただけ? と思われるかもしれませんが、これが実に丁寧に調理されたとても美しい一皿で、おそらくこのお店の一押しのメニューだと思います。(非常に美味しくいただきました。)実は私は、野菜をただ茹でたり焼いたりして色々なお塩やポン酢などで食べる ということが大好きで家でもよくやるのですが、自宅ではやはりひとつひとつの素材をこんなにも時間かけて調理するということはないので、この一品にはとてもとても感心しましたよ。そして次がメインの「魚料理 または 肉料理」ですが、このメインには小さなお茶碗に入ったピラフが付いてきます。(ご飯ものが付いてきたので、ちょっと安心しましたよ~。)こちらは夫が「鱈」のお料理を、私は「鶏」をお願いしたのですが、調理法やソースに工夫がされていて、ともにとても美味しかったです。最後のデザートは、夫も私もどうしてもお茶が欲しかったので、夫はコーヒーを私は紅茶を、それぞれコースとは別にお願いしました。(コーヒー紅茶ともに700円でした。)お食事を終えて、夫は「美味しかったけど腹八分目だなあ」と言っていましたが、私はワインをいただいたこともあって「味も満足、量も大満足」でした。おそらく夫も一緒にワインをいただいていれば、きっと満足できるお料理の量だったと思います。店内の雰囲気もそうですが、メニューもお料理の内容も見た目も「レストラン」というよりはアルコールと一緒にお料理も楽しむ「ダイニングバー」に近い感じがしました。(キャストさんによると、ディナータイムはランチタイムよりももっと照明を落としているので、より一層大人のゲストがお酒を楽しめる雰囲気になるそうです。)(店内の奥の席から入り口方向を見たところ。半分弱のテーブルが埋まっていました。)(その4 に つづく・・・)◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。また、「東京ディズニーシー」内の固有名詞については、公式サイト内のこちらから検索することもできます。利用なさってみてください。 ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇