のほほん ぽよん。(その2)
(・・その1から続く)インフォーメーションボードの前に到着したのは12:35くらいだったと思いますが、ざっとボードを眺めたところでも待ち時間は長いもので40分ほどで、人気アトラクションのFPはすべてまだ発券中でした。中には、FPの発券をとりやめているアトラクションもありました。(FPを発券するほど混んでいないので、このシステムの必要がなくなるのです。)あたりをふと見渡すと、ミラコスタ通りにも人影は少なく、ピアッツァトポリーノも既に夕方17:30からの「フェアリーズ・プリマヴェーラ」を待っていると思われる方が数グループいらっしゃる他はゲストの姿は多くはありませんでした。今日のシーは 空いています。・・・実は私、かねてから行きたい行きたいと思ってまだ一度も足を運んでいないプログラムがひとつ ありました。プロメテウス火山のふもとにある要塞を歩いて巡って楽しむアトラクション「フォートレス・エクスプロレーション」の施設を使って昨年から始まった「ザ・レオナルドチャレンジ」です。インフォーメーションボードではこの時間、レオナルド・・の待ち時間は「15分以下」と表示されていました。この後ランチタイムの遅い時間にミラコスタ内の「シルクロードガーデン」のPS(プライオリティーシーティング)をお願いしてあったので、プログラムの所要時間によっては昼食前に行けるかも・・と思い、私達はボードについていらしたキャストさんに「ザ・レオナルドチャレンジ」についてうかがってみることにしました。すると、ボードに表示されている待ち時間というのは「プログラムに参加するために必要な探険用の地図を受け取り、説明を受けるまでの時間」だということがわかりました。フォートレスに行って地図を受け取って説明さえ受ければ、あとは自分達のペースでフォートレス内を探検してゴールを目指せばよいので、時間が無ければ途中で抜けてもいいし、その後また戻って参加することも自由だとキャストさんは教えてくださいました。昼食の時間まであと一時間ちょっと。待ち時間15分以下ならばじゅうぶんに「チャレンジ」できると考えた私達は、ポンテヴェッキオを歩いてフォートレスに向かうことにしました。レストラン「マゼランズ」の側にある「ザ・レオナルドチャレンジ」への入口の扉前に着いたのは13:00くらいでした。扉の前には10組前後のゲストの方々が並んでいらっしゃって、数分の間隔をおいて一回につき4組ずつに探険地図が配られているようでした。私達が地図を受け取って、扉の中に案内されるまでには約10分ほどがかかりました。扉の中の暗い不思議な部屋でレオナルド・ダ・ヴィンチからメッセージを受け取ると、いよいよ数々の謎を解きつつ、フォートレスのどこかに隠されているという「溶岩コントロールセンター」を探す冒険に出発です。おかげさまで私達は次々と謎を解くことができ、意外とスムーズに冒険のゴールにたどり着くことができましたが、いやいや このプログラムは楽しいです。お子さん達よりも、大人の方がかえって自分の中にある冒険家魂に火がついちゃうような気がします。キャストさんによれば、地図の種類も何種類もありますし 謎を解いていく中で分かれ道がたくさん用意されているので何度来てもそのたびに経路は違うことが多く、誰もが何度でも楽しめるということでした。私も、近いうちにきっとまた来る!と心に決めましたよ。その後はミラコスタまで戻り、PSをお願いしていた時刻ちょうどくらいに私達は「シルクロードガーデン」にうかがいました。シルクロードガーデンでは土日祝日用のランチセット「シルクランタンリパスト」をお願いしました。(「蟹肉と卵のスープ桜花入り?」「セロリ入り蒸し餃子」「豆腐と蟹肉の葱生姜蒸し」「イカと旬野菜の炒め」「豚肉とキャベツの湯引き?」それに炒飯と杏仁豆腐)いつもなら夫はこれに加えて白いご飯をお願いするのですが、今日は9時過ぎに朝食をとっていたので欲しいとは思わなかったようでした。それと、「スプリングカーニバル」のコレクタブルグラス付きスペシャルノンアルコールカクテルもひとつだけお願いしました。そして私達はきょうこのお店で偶然にも、6年前の今日 ミラコスタで(その時は別のレストランではありましたが)初めて結婚記念日を祝っていただくきっかけとなったあるキャストさんにお会いしました。そのごくごく私的な思い出について私達はその場で何も語りはしませんでした。が、周囲の席のゲストの皆さんがショー鑑賞のために席を離れてしまい 静まり返っていた店内でそのキャストさんと会話するうちに 今日が結婚記念日だという話になると、その方はとてもさりげなくお祝いをしてくださいました。特に大仰なお祝いをするつもりで今日ここへ来たわけではなかった私達にとっては、印象に残る良いひとときになりました。食事を終えた後は、受け取ったコレクタブルグラスを車に置きに一旦ホテル駐車場へ行き、とって返して15:45くらいにホテル&パーク・ゲートウェイからシーに入園しました。17:30からの「フェアリーズ・プリマヴェーラ」を鑑賞するための場所は、一般的な「特に良い場所」はもう殆ど埋まっていたようでしたが、それなりの場所(ショーエリア正面以外の最前列など)ならばまだ残されていました。私達はいろいろ悩んだ末に、カフェポルトフィーノとピアッツァトポリーノの中間の立ち見に指定されている場所の最前列、ピアッツァトポリーノのステージをほぼ真横から見る位置に観賞場所を定めることにしました。(16:00前頃。)ショーが始まるまでは、お昼ごろに撮影した写真を引き取りに行ったり交代でお買い物に行ったりして過ごしましたが、ハーバー沿いの最前列では西に沈んでいく太陽がとてもまぶしくて少々大変でした。17:25を過ぎると、ティンカーベルの声に引き続き 大きな旗を掲げながら出演者の皆さんがあっちからこっちから続々とメディテレーニアンハーバーの陸上へと行進してきて17:30、「フェアリーズ・プリマヴェーラ」が賑やかに始まりました。私達のいた場所には各ユニットのキャラクター達や出演者の方が右からも左からも、次から次へと現れては去って行きました。こういった立ち見の最前列というのは、じっくりショーを鑑賞というわけにはいかないけれど、臨場感があって楽しいですね~。ショーが終了してからはハーバー周辺のお店を見てまわって少し気持ちが落ち着いてきたところで(あまりにショーが楽しかったのでちょっと興奮状態だったのです)、私達はシーをあとにすることに決めました。最後に訪れたお店で、散々迷った末に(いえ 本当はシーを去る時刻を少しでも引き伸ばしたかっただけなのかもしれません)、私は懐かしい顔をしたぬいぐるみをひとつ購入しました。20年以上になるTDR通いの歴史の中で、パーク内のショップで純粋に自分のためだけにぬいぐるみを購入したのは、私はこれが初めてでした。ホテルミラコスタのベルデスクに行き、預けた荷物を正面玄関まで回してくださいとお願いしたのは18:30くらいのことだったと思います。その後、私達はホテル建物の一階部分にある駐車場まで歩いて行って車に乗り込み、ゆっくりと車を発進させました。駐車場を出て坂を上り、ミラコスタの正面玄関に車を着けて助手席のウィンドウを下げ、ドアサービスのキャストさんに荷物預かりの控えを渡すと間もなく、昨日の朝ここに着いた時には二つだったのに なぜか四つに増えてしまった私達の荷物を、ドアのその男性キャストさんは全て片手に持って私達の車に駆け寄っていらっしゃいました。荷物を積み込み終えた私達の車が正面玄関をすべり出すと、キャストさんはここに到着した朝と同じように爽やかに微笑をたたえたまま 大きく手を振ってくださいました。時刻は19:00になろうとする頃でした。ロータリーをぐるっと回り 坂を下り門を抜けてすぐの最初の信号で停止した時、私の手の上に夫がそっと自分の手を置きました。え・・ どうして ?「二日間とても楽しそうだったから、ミラコスタから帰るの 悲しいかな と思って。」ありがとうね。今まさに、私の目からはあなたの言ったとおりの涙がこぼれ落ちようとするところでした。来年のこの日まで またもう一年 二人一緒に無事に暮らせますように。今の私が望むのは、ただそれだけです。◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。また、「東京ディズニーシー」内の固有名詞については、公式サイト内のこちらから検索することもできます。利用なさってみてください。◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇