24時間ディズニーシー。(その3)
(・・その2から続く)舞浜地区のホテルに一泊して2日間ずーっとリゾート内に滞在する時の一番最後の食事は、私達はどうしても「和食」か「中華」を選んでしまいます。今回も、「おそらく二日目の夜には和食が食べたくなっているだろう」と予測して、私達はあらかじめ一回目の「キャンドルライトリフレクションズ」終了直後の時間帯に「レストラン櫻」にPS予約を入れていました。が、奥地ロストリバーデルタでミスティックリズムを観終わってハンガーステージを出ると、私達は急激に疲れが出て眠気に襲われ(まとまった時間椅子に腰掛けてじっとしていたせいだと思われます)、「もう『レストラン櫻』はキャンセルしてホテル駐車場に戻って仮眠でもして、帰宅しちゃおうか?」という考えがちょっと頭をよぎりました。どうするにしても、とにかくメディテレーニアンハーバーに戻らなければ仕方がないとは思ったのですが、どうしようもなく眠かったので歩いて戻るのが億劫で、私達は「エレクトリックレールウェイ」の駅まで行ってみましたが、待ち時間は「25分以上」でした。じゃあ火山の中を突っ切って、ザンビーニブラザーズリストランテの前を通って「ホテル&パーク・ゲートウェイ」まで行きますか・・・ と、とぼとぼと歩き始めたのは17:50過ぎのことでした。ポートディスカバリーステーションからセンター・オブ・ジ・アースの前へ出て火山のトンネルをくぐり、ハーバーに突き当たって火山のふもとを左側へぐるーっと回って緩やかな坂道を下り、メディテレーニアンハーバーへ下りる大きな階段の上に差し掛かったのはもうあたりが暗くなった18:00前頃でした。私達がザンビーニブラザーズリストランテ前まで続く階段を下りようとすると、そこに立っていらしたキャストさんが「申し訳ございません。ただいまこの階段はショーの観賞場所になっておりますので、ご通行の方は左右の坂道をご利用ください。」と おっしゃいました。へぇ~・・・ ここの階段ってハーバーのショーの時は座り見の観賞場所になるんだ~・・・眠かった私がぼんやりそんなふうに思っていると、夫が「ここで座って『キャンドルライトリフレクションズ』観ようよ!』とか言い出しました。一瞬 「 はあ~? 」 と私は思いましたが、反対する元気もなかったので夫に従い、まだ空いていたかなり下の方の段に2人で腰掛けました。腰をおろしてみると、わずか数メートル前のハーバー沿いの立ち見場所にいらっしゃるゲストの皆さんと目線の高さがほぼ同じになってしまうので、「キャンドルライトリフレクションズ」はそんなによくは観えないだろうなー・・と簡単に予想されましたが、なにしろ既にショー開始20分前。そんな時間になっても一応「座り観」の観賞場所がここにまだあって、しかも私達はとてつもなく眠い。(そして、とにかく「休みたい」・・・)となれば、とりあえずここに座って数十分間を過ごすことが、今の私達には一番良いのでは? と、夫は思ったようなのでした。・・・そして 「雰囲気だけでも楽しめればじゅうぶん」というようなつもりでこの場所から観た18:20からの「キャンドルライトリフレクションズ」は、実は意外によく観え、「この場所、なかなか良いじゃない?」と 最後の年にして私達は初めて気付いたのでした。私達がいたような条件のあまり良くない下の段でも 花火やサーチライトなどはとてもよく観えたので雰囲気はじゅうぶん味わえましたし、階段のもっと上の方ならばキャラクター達の乗った船もかなりよく観えるはずです。今シーズン中にまた「キャンドルライトリフレクションズ」を観られるチャンスがあったら、この場所から観ても良いかなー・・ って思いましたよ。約30分間座って休むことができ、さらに思いがけず美しい「キャンドルライトリフレクションズ」を観ることができてやや元気になった私達は、ショーが終了した後はちょっと急いでメディテレーニアンハーバーを通り抜け、考えを翻して当初の予定通りアメリカンウォーターフロントの「レストラン櫻」に向かいました。店頭で名前を告げるとすぐに 扇や手毬のオーナメントが飾られた和風のクリスマスツリー(↑上の写真)が立つ店内に案内してくださり、私達は奥の火山が望める席でゆっくりとお箸で夕ご飯を食べることができました。注文したのは「ステーキ重(2200円)」と「海鮮ちらし寿司(1880円)」で、それぞれに小鉢と赤出汁がついていました。私達は両方を取り分けて半分ずついただきましたが、どちらもとても美味しかったですよ。レストラン櫻を出たのは、ハーバーに2回めの「キャンドルライトリフレクションズ」の予告アナウンスが流れる19:40頃のことでした。今日は日曜なので既に帰宅なさった方が多かったのか、この時間のハーバー周辺は「大混雑」というほどでもなく、ちょっと探せばまだまだ良い観賞場所もありそうな感じに思われましたが、私達はここで帰宅することにしました。ショップに立ち寄って少しだけお買い物をし、「ホテル&パーク・ゲートウェイ」を通って、ホテルミラコスタのベルデスクに行って荷物を正面玄関に用意してくださるようにお願いしたのは20:00になる少し前だったと思います。駐車場で車に乗り込んで 再び私達がホテルのエントランスにやって来た時には、正面玄関の車寄せには姿勢のよいドアキャストさんと一緒に私達の荷物が待っていました。シーのパークで今年のクリスマスの一押しのハーバーショーがいよいよ始まろうとするこんな時間に ホテルを出発するゲストはそういるはずもなく、玄関は数人のドアキャストさんがいらっしゃるだけで本当に静かでした。なんとなく寂しくなってしまいそうな出発に ドアのキャストさんは華やかな笑顔を添えてくださり、 またお待ちしております お気をつけて と、まるで朝のような清々しさで見送ってくださいました。ミラコスタの車路を下り リゾート内道路へ出て、舞浜入口から首都高速道路に入り 左手に東京ディズニーランドが過ぎていく頃、ふと振り返るとプロメテウス火山の上をサーチライトが駆け回り、小さな花火が何度も打ちあがるのが見えました。時刻は20:20。私は、昨夜ディズニーシーの中に浮かぶようなあの部屋に居て観た この上なく美しいハーバーの光景を想いながら、それを眺めました。そして 心の中で何度も何度も せつないWelcome to Christmasを繰り返しつつ 家に帰っていったのでした。部屋から観た 11月28日のキャンドルライトリフレクションズ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。また、「東京ディズニーシー」内の固有名詞については、公式サイト内のこちらから検索することもできます。利用なさってみてください。◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇ ◇◇◇◇