願うこと 想うこと。(その2)
(・・その1から続く)ホテルミラコスタ1階の「ホテル&パーク・ゲートウェイ」を通ってシーに再入園したのは16:00頃でした。座席券を入手できていた「クリスマス・ウィッシュ」は20:00の公演回だったので、私達はその前に「ビッグバンドビート“クリスマス・スペシャル”」を観ようと思い、ホテル前の広場ピアッツァトポリーノから緩やかな坂をのぼってメディテレーニアンハーバーを抜け、アメリカンウォーターフロントへと向かいました。約三時間前に私達がこのあたりをうろうろしていた時に比べると、園内はなんだか格段に人の数が増えているように感じました。(ひょっとしたら入場制限が解除されたせいだったのかもしれませんね。)ブロードウェイミュージックシアターの前に到着すると、次の17:15からのショーへの入場を待つ人は既に路上いっぱいにあふれるように列を成していました。クリスマスの時期のこのショーについては特に座席の場所にこだわりを持つ夫は、その様子を目にして迷わずさらに次の「18:45」の最終回の鑑賞を決めたので、私達はキャストさんの案内で最終回への入場待ち列の最後尾につきました。この時(16:10くらい)、ビッグバンドビートの最終回の待ち列最後尾はタワーオブテラーの前側にあり、このタイミングで並んだ私達でも 入場順はおそらく100~200人目以降だろう といった感じでした。17:00過ぎると列は先頭からシアター前へと移動し、その場で一時間ほど待った後、18:15過ぎから入場が始まりました。夫にとってほぼ理想どおりの席に着き、鑑賞できたビッグバンドビート“クリスマス・スペシャル”は今日もまたとっても楽しかったです。毎年のことですけれど、たぶん私 このショーを観終わると人相が変わるくらいの笑顔になってしまっていると思います・・。ショー終了後シアターの外に出てからは、ポップコーンとドリンクを求めて大きなクリスマスツリーの立つホレイショスクウェア方面へ向かいました。この時S.S.コロンビア号前のドックサイドステージでは19:20からの「セブンライツ・オブ・クリスマス」が行われていました。私達はショーの音楽に耳を傾けながら ものすごーく遠目にステージを(・・というかコロンビア号を)しばらく眺めていましたが、ステージ上のツリーに光が灯る瞬間には それまで落とされていたS.S.コロンビア号の照明までもがぱーっと明るくなり、なかなか感動的な演出だなあと思いました。その後19:50くらいになって、私達は20:00からの「クリスマス・ウィッシュ」鑑賞のためにウォーターフロントパークに入場し着席しました。席は、ステージを真正面から見られる中央ブロックながらも会場内の最後列から2列めでした。着席して少し落ち着いたころ周囲を見回すと、この席はあまりに会場の後方なためステージの全体が見渡せるだけでなく ちょっと視線を右に遣るとクリスマスのイルミネーションに彩られたウォーターフロントパーク周りの木々や会場外ホレイショスクウェアのあの美しく輝く大きなクリスマスツリーまでが視界に入ってくることがわかりました。ステージまでは確かに遠いけれど、クリスマスらしい雰囲気を味わうのにはなかなか良い環境かもしれないなあ と私は思い、ショーの開始を待ちました。20:00になって始まった「クリスマス・ウィッシュ」は、クリスマスシーズンの夜にはぴったりの美しい光と音楽が印象的な、どんな年齢の方でも楽しめそうな淡雪のようにふんわりした優しいショーでした。(私は既に前日の昼間にこのショーをステージのかなり近くから鑑賞していましたが、夜の回の場合はステージから遠くても結構楽しめるなーと思いましたよ。)あれれ? 今みたのって「夢」だった?・・という感じでショーが終了するとすぐに、ウォーターフロントパークには20:30からの花火「スターブライト・クリスマス」の開始予告アナウンスが流れました。会場を急いで出て行かれる方も多かったのですが、私達はそのまま公園内にとどまり 後ろを振り返って夜空を仰ぎ、花火が打ち上がるのを待つことにしました。間もなく始まったクリスマスの花火は、さっき観たステージショーそのままの色合いの 雪の合間に顔をのぞかせた小さな花のような清らかさが印象的でした。ふと周りを見ると、公園内では私達と同じようにベンチに腰掛けて花火を見上げている様々なゲストの方の姿がありました。・・・ああ そうか。きっと さっきのステージショーもこの花火もみんな、今日ここを訪れた人の「クリスマスの物語」の頁に添えられるとびきり美しい挿絵になるんだな。抽選に外れたとか当たったとか 何回目のどのショーをどの席で観たかとかじゃなくて、誰とどんなふうにどんな気持ちで今日を過ごしたか、ここを訪れている人たちにとってはそれが一番大切なんだろうな。小さなお子さんを抱き上げて花火を指差すご家族連れや、肩寄せ合って音楽に合わせて小さく揺れているカップルや、夜空に向けて微笑みながらカメラを構える男性や。輝く街並の上に開く花火を見上げるそれぞれの後姿を眺めながら、私は今さっき観た「クリスマス・ウィッシュ」のことを思い出し、妙に納得したのでした。ディズニーシーのゲートを出て帰りに向かったのはもう21:00も過ぎた頃でしたが、リゾートラインの車内も舞浜駅もまだ 特に混雑している様子はありませんでした。それが恋人同士であれ 親子であれ 友達同士であれ、しっかりとつながれた手や交わす笑顔ばかりが目にとまった クリスマスシーズンの帰り道でした。参考:本日の席からのショーの見え方(H-12-前半)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。また、「東京ディズニーシー」内の固有名詞については、公式サイト内の こちら から検索することもできます。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇