これまで と これから。(その3)
(・・その2から続く)奇しくも、東京ディズニーシー15周年のアニバーサリーイヤーのテーマに思いっきり便乗し、その結果たまたま偶然に(強調しすぎでしょうか?)幸運にもビッグバンドビートの座席券を得た私達は、一緒に喜んでくださったカストーディアルキャストさんと坂の上でお別れをして ポンテヴェッキオをポートディスカバリー方面へと歩み始めました。橋から見下ろせるハーバー水上では今にも「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」が始まりそうだったのですが、とにかく雨が降り出す前にストームライダー前に行ってカメラマンキャストさんに写真撮っていただかなくては・・との思いだったのです。しかし「未来のマリーナ」に到着して 目を皿のようにして探しても、カメラマンさんはなかなか見つかりませんでした。特徴的な制服を着ていらっしゃるし「ディズニー・スナップフォト」実施場所にはゲストの列ができていることが多いので、だいたいいつもすぐに見つけられるのですが。「ストームライダー前」って、ポートディスカバリーの いったいどこで撮影してるんだろう?アトラクション入り口前を通り過ぎ、FPの発券所のあたりまで行ってもいらっしゃらないようだったので、最後はグッズワゴンのキャストさんにきいて、私達はようやくカメラマンさんを見つけることができました。(今日この時間はストームライダーとアクアトピアの間の通路で撮影していらっしゃいました。)撮影待ちの列は無く、いま撮影中の方が終わったら私達の番 といったタイミングでした。その場で数分待った後、私達はカメラマンキャストさんの指示に従って「ストームライダー」の建物を背景にいろいろとポーズを取り、3~4分くらいかけて何カットも写真を撮っていただきました。そしてその中からキャストさんは2ポーズを選んで「これとこれをプリントしておきますので、フォトグラフィカで仕上がりを見てお好きな方を購入してください。気に入らなければ購入しなくても大丈夫ですよ!」と説明してくださいました。(なお、この時点でプリントしないデータもフォトキーカードに入れてくださるので、帰宅して30日以内に自宅でPCでチェックして「ディズニー・オンラインフォト」のシステムで台紙付きで購入することができます。本当に便利になりました。)(5月16日運営終了のストームライダー)撮影を終えて、時刻は14:00ちょっと過ぎ。写真を撮っていただいている最中からからなんとなく「ん?降ってきたかな?」といった気配だったのですが、この時間ディズニーシーのパーク内には なんと天気予報通りの細かい雨粒が落ち始めていました。この後はウォーターフロントパークで写真を撮って(お天気が持てば ですが)、そのあとは座席券を得ている19:30のビッグバンドビートまでお散歩やお買い物を と思っていたので、私達はとりあえずメディテレーニアンハーバー方面まで戻ることにしました。そして「どうせ戻るなら、小雨も降り出したしアトラクションを利用して」と考えて、エレクトリックレールウェイの乗り場に向かいました。15分待ちだったレールウェイに乗り、アメリカンウォーターフロントの駅に降り立ったのが14:25頃。階段を下りてブロードウェイに出ると、「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」の出演者の方々がハーバーから帰っていらっしゃるところに出っくわしました。小雨が降り出したので14:00からのショーは途中中断になっちゃったかしらん と思っていたのですが、この時間に出演者の方がここを通るということは完全版に近い形で上演できたようですね~良かったです。ディズニーシーのショーは何でもそうなのですが、近くで見ると衣装のつくりがとても凝っていることがよくわかりますよね。また、ここに写真は載せませんが、クリスタルの使者に扮している方々はショー中と同じのあのウィッシュクリスタルをイメージしたかのような不思議な動きをしながら歩いて行かれたので「さすが、徹していらっしゃる」と感心しましたよ。出演者の皆さんを見送ったあとは、まだ傘がなくてもなんとかなりそうな小雨の中 アメリカンウォーターフロント内を歩き、桟橋手前の停留所からビッグシティ・ヴィークルのニューヨーク周遊コースに乗りました。(一台待ちでした。)ヴィークルによるニューヨーク観光の途中、ホレイショスクウェアのあたりを通ると何か香ばしい美味しそうな匂いが漂ってきました。最近この場所にオープンしたばかりのベイクドポテトを販売するお店「ハドソンリバー・ハーベスト」からの香りでした。夫にこのお店のことを話すと「ぜひ食べてみたい」。なので、ヴィークルを降りたあとすぐに「ハドソンリバー・ハーベスト」に行って、ベイクドポテトを二種類(「ベーコン&チーズ」と「ハニーマスタード」)購入しました。すぐに味見すると これは完全に「おつまみ」である ということが判明したので、夫が私のために近くの「バーナクル・ビルズ」でビールを買ってくれましたよ。(夫はこれから車の運転があるのでウーロン茶です。)雨がだんだん本降りに近くなってきたので 私達は「ポテト休憩」を終えたあともバーナクルビルズの奥の桟橋の小屋の中でしばらく様子を見ていましたが、雨の降り出し時刻をぴたりと当てた気象情報サイトによれば「すぐに止む」というわけでもなさそうだったので、傘の準備をして小屋を出てショップ巡りの旅へと出発しました。だいたい15:15くらいのことでした。マクダックス・デパートメントストアからヴィラ・ドナルド・ホームショップ、フィガロズからエンポーリオへと 15周年商品を見たりスーベニアメダルを作ったりしながら歩き、その後CDや文房具を探しにイルポスティーノ・ステーショナリーへ。お目当ての物を購入し終わるころには、ウィンドウショッピングを苦手にしている夫の「疲れた~」連発が始まっていたので、すぐそばのザンビーニブラザーズ・リストランテでちょっと休憩しました。パーク内のレストランのPS制度が変更になってから「やたら混雑している」と洩れ聞いていたこのお店も、今日この時間(16:00過ぎ頃)は空いていて静かでしたよ。16:25頃お店を出ると、ハーバー水際にいらしたキャストさんが「まもなく水上にミッキー達がご挨拶にやってきますよ」と教えてくださったので私達はそのままザンビーニブラザーズ・リストランテ前で待ってみることにしました。雨のため16:30からの「クリスタル・ウィッシュ・ジャーニー」は中止で、そのかわりにごく短いグリーティングが行われるようでした。16:30になって音楽と共に始まった「ご挨拶」は本当に短くて、水上に出てきた船が赤、青、緑の順に水際をぐるっとひと回りして帰っていく という簡素なものでした。「15周年」のロゴがついているこのフロートも 船が水上を周っている間ずっとクルクルと回転していましたよ。ミッキー&ミニーとプルート、ダッフィーが乗る赤い船だけは「おまけ」のように最後にもう一周してくれました。始まってから終わりまで4分ほど。とても短いですけれど ただ「ショーは中止です」と言われて何も行われないより レインコート姿のキャラクター達が見られる方がはるかに良いですよね~終了後、私達はスチーマーラインに乗ってロストリバーデルタ経由でマーメイドラグーンに行こうと思っていたのですが、キャストさんによれば「メディテレーニアンハーバー発の船は水上ショーがあるため20:30過ぎまで運休です」とのこと。マーメイドラグーンに行くだけなら歩いて行っても良かったのですが、どうしてもスチーマーラインに乗りたかった私達は この時間でも運航を続けているというアメリカンウォーターフロント(ケープコッド)の乗り場まで火山の麓をぐるっと回って歩いていくことにしました。スチーマーラインは現在、水上ショーなどでメディテレーニアンハーバーの乗り場が使えない時は ロストリバーデルタの乗り場とケープコッドの乗り場の二つを使って水域を小さく周ったり折り返し運航をしたりして対応しているようです。今日この時間(16:45くらい)のケープコッドの乗り場は待ち時間なしでスチーマーラインに乗船することができ、私達は17:00前にはロストリバーデルタの船着場に降り立ちました。それから歩いてマーメイドラグーンへ。ここでの目的は実はアトラクションではなく「セバスチャンのカリプソキッチン」で販売されているスーベニアランチケース付きセットの購入でした。スーベニアランチケースは以前は中身無しでの販売もされていたのですが、この何年かでお料理付きでなければ購入できなくなりました。「TODAY」に掲載されていた写真を見て、夫は「この紫色(!)のサンドイッチ、何だろう?食べてみたい」、私は「15周年デザインのランチケースが欲しい」と両者の意見が一致したので やってきたわけです。(紫色のパンはデイジーをイメージしたから だそうです。偶然ですがお皿も紫でした。)その後は、再びロストリバーデルタ発のスチーマーラインに乗って(18:00前頃、20分待ちました)ケープコッドに戻りました。この時間はまだ折り返し運航コースには切り替わっていなくて、メディテレーニアンハーバーに入ってから火山際を航行してハドソンリバーに向かうコースでした。待ち時間が長かったので一瞬「歩いちゃおうか」とも思いましたが、日が暮れたディズニーシーの水域はあちこちに灯りが点って美しく、風も気持ちよく、「私はやっぱりスチーマーラインが好きだなあ・・」とつくづく思いましたよ。ケープコッドで船を降りたのが18:25。ビッグバンドビート最終回の開場時刻までまだ30分以上あったので、私達はフォトグラフィカへパーク内で今日撮影していただいた写真を受け取りに行くことにしました。フォトグラフィカ店頭に着いたのは18:30過ぎでしたが、プリント発注も写真受け取りも特に長い列はできていませんでした。朝方ウィング・オブ・ウィッシュ号の前で撮影していただいたものは一種類だけだったので問題なく購入を決められたのですが、ストームライダー前での写真はキャストさんがおっしゃっていた通り二種類プリントされており、そのどちらもがとても素晴らしい出来だったので、どちらを購入しようか(あるいは両方とも購入しようか) と 私達は非常に悩みましたよ~。写真購入後は19:30開演のビッグバンドビートに備えてアメリカンウォーターフロント方面へ。雨が降っていたからか ブロードウェイミュージックシアター前の屋根下やレールウェイの高架下には開場時刻前から座席を得ていると思われる多数のゲストが待機していましたが、開場(入場開始)時刻が早まることはありませんでした。初めて一階席で観たリニューアル後のビッグバンドビートは、やはりとても楽しかったです。二階から観ていた時は内容が変わったせいで以前よりもライブ感が強まったのかな と思っていましたが、一階席に座ってみると それに加えてセットも変わっていて以前よりもステージの中心寄り 且つ客席から見て前方寄りの部分でパフォーマンスが行われていることが判り、それもライブ感を増したように感じられる要因なのかなーと思いました。次回観られるのはいつになるか 今のところは不明ですが、またきっと観たいです。ショー終了後シアターの外へ出たのが20:00ちょっと過ぎ。メディテレーニアンハーバーではファンタズミック!が始まっていました。私達は帰りに向けてホテルミラコスタ方面へと歩きながら、ビリエッテリーアへ下りる階段上で立ち止まってしばらくショーを眺めました。その後はそのまま階段を下り、ヴェネツィアン・カーニバル・マーケットの前で ミッキーがそのてっぺんに立つ大きなフロートがブルーの魔法の帽子に変わってショーが終わるまでを眺めました。そして音楽の終了するころ、ブルーの帽子に映し出された三日月と星が ころん とこぼれ落ちて消えるのを見守ってから、ホテルミラコスタの館内へと戻りました。20:30過ぎのホテルミラコスタの2階ロビーはとても静かでした。私達はベルデスクに行って 預けた荷物を玄関に回しておいてくださるようお願いし、駐車場へ向かいました。やがて車を着けたホテル正面玄関からの出発はいつもと変わらぬスムーズさで、他の場所では感じることのできない爽やかな見送りの余韻を胸に 私達は今夜もまた舞浜の丘をあとにしました。毎年この時期に舞浜にやってきてホテルミラコスタに宿泊して、帰り際にいつも思うことがあります。それは、来年も これからもまたこの時期にここに来られたらいいな ということ。「記念日」にあたり思い出のたくさん残るこの場所にやってきて、これまでのふたりでの歩みを振り返り これからも と思いを新たにしてここを出発つ。それはどこか、昨日の朝ピアッツァトポリーノで観たあの清々しい旅立ちにも似ています。10年以上に渡り繰り返し書いてきたことではありますが、私にとっての東京ディズニーリゾートとは、単なるリゾート施設ではなく そこで働く人や遊びに訪れる人や遠くにあってこの地に心を寄せる人達の「思いの集まる特別な場所」。東京ディズニーリゾートを形作っている一番大切な素材はコンクリートや金属や樹脂ではなく「想念」だと割と本気で思っているのです。そして、東京ディズニーシーの中にあるホテルミラコスタもそれは同じ、ここは私にとっては ただの宿泊施設ではありません。この先この場所がどんなに姿を変えても 時が過ぎ人が移り変わっても、私の重ねてきたささやかな思い出はきっとこの場所のどこかに残っていくと思うから。だからこれからも私は 自分の思い出に再会するためにホテルミラコスタにやってくるでしょう。ここに来て羅針盤の上に立てば、私はいつでも 過去へも未来へも 時空を超えて自由自在に旅をすることができるのですからね。来年3月まで15周年イベントの執り行われている東京ディズニーシーのパークエントランス、ディズニーシー・プラザ。そこでは金色の「ウィング・オブ・ウィッシュ号」が、たくさんの人の願いを乗せて未来へ飛び立とうと その翼をきらきらと輝かせています。でも、私にとってはここ「ホテルミラコスタ」こそが 明日への願いの翼を持つ船なのかもしれないな と、実は密かに思っています。(日記おわり)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇