熱狂までの距離。
2016年9月4日。きょうは東京ディズニーシーが正式に開園してからちょうど15年となる節目の日です。聞くところによれば、本日のパーク開園直後にはいつもの朝とは一味違ったキャストさんやキャラクター達の特別なお出迎えもあり、その後ピアッツァトポリーノではアメリカからのお客様も参加しての記念式典もあったようですが、私達が舞浜に到着したのはそんな一切がすべて終了してからの12:00前のことでした。2011年の「開業10周年」の記念の朝は、大きな災害の後の悲しみと困難から立ち上がろうとするディズニーシーを微力ながらも一ゲストとして励ましたくて、私達はいつになく朝早くからこの場所に駆けつけました。が、それからの5年間でディズニーシーは見事に立ち直り、以前にも増して多くのゲストを楽しませる場所として逞しく変貌しました。なので今回は「大騒ぎしてお祝いするよりも、陰ながらささやかに喜んであげましょう」というような、まるで「15歳」になった少年を見守るような気持ちで私達は舞浜にやってきたのでした。さて。JR舞浜駅に降り立ち、私達がまず向かったのは「ボン・ヴォヤージュ」。実は今日はオチェーアノに遅い昼食の予約を入れてあり、それまで時間があるので 9月の9日から始まる「ディズニー・ハロウィーン」のグッズでもみようかな~ と軽く考えてのことだったのですが・・・行ってみると今日この時間のボン・ヴォヤージュはものすごい混雑で、目当ての棚の前まで辿り着くのも一苦労、しかも棚にたどり着いても品出しが間に合っておらず物が無い!・・ といった状況だったので、私達は早々にボン・ヴォヤージュを諦め舞浜駅にとってかえし イクスピアリの中を通り抜けてアンバサダーホテルのショップに向かうことにしました。静かで平和なアンバサダーホテルのショップで無事お買い物を終えた後は、リゾートラインのフリー切符(今はハロウィーンデザインのものも出ています)を購入してリゾートライナーに乗り込み、リゾート内をぐるぐる回ってしばらく過ごしました。今年はリゾートラインの全ての駅にハロウィーンのフォトロケーションが設置されていて楽しいですよ。(リゾートラインの各駅フォトロケーションの様子は一番最後↓↓に。)ちなみに、東京ディズニーリゾートの玄関口である「リゾートゲートウェイ・ステーション」の改札の中は 今年はこんな感じになっています。「ぐるぐる」を終えた私達がディズニーシーステーションで下車したのは13:30過ぎ頃でした。降車ホームのデッキから眺めるこの風景も「お久しぶり~」です。ミラコスタ通り入り口の上も既にハロウィーン仕様なのですね~ミラコスタ側の小さな改札口から連絡通路を経てホテル正面玄関を入り、オチェーアノの店頭へ行って名前を告げたのは予約時刻の数分前でした。今日はこの「ホテルミラコスタ」も開業15周年の晴れの日とあって この時間のロビーフロアにはホテルを愛するお客様が多く訪れていたようで、そんな皆さんにご挨拶なさるためなのか あるいは賑わう開業記念日の様子を見守っていらっしゃるのか、一時はレストランの入り口にまでホテルの総支配人さんが姿を見せていらっしゃいましたよ。遅い時間だったのでウェイティングエリアは空いていてテーブルへの案内もすぐでした。私達はコースの方にお邪魔しましたが、通り抜けたブッフェルームも大盛況、コースルームも奥のパーティー用個室まで解放していたようでした。テーブルに着いて注文を終え(夫はオチェーアノランチコースに、私はハロウィーンのランチコースにしました)ふと周りを見渡すと、本日のランチタイムはパーク内のハーバーショーと重なっているわけでもないのにほぼ満席状態。慣れた様子でキャストさんと楽しそうに会話しながらお食事をしているゲストも多く、やっぱり今日はホテル開業記念日なんだなあ・・ と 実感してしまいましたよ。それでは、お食事の始まりです。私のお願いした「ディズニーハロウィーン・ランチコース」だけ簡単にメモしておきますね。こちらは前菜ですが、テーブルにやってきた時に思わず「??」となってお皿に顔を近づけて見入ってしまいました。小さなパテの上に載っている「小ナス」らしきものが気になってしまったのです。私の疑問を察知してか、すかさず説明してくださったキャストさんによれば、この小さな茄子は映画リトルマーメイドに登場する悪役で、ハロウィーンのハーバーショーでも活躍する予定の海の魔女「アースラ」をイメージしているとのこと。髪を表現しているのは銀箔で、「全てお召し上がりいただけます」とのことでしたよ。次はスープ。キノコと栗のスープにポルチーニ茸入りのラヴィオリが入っていて良い香り・・私はとーーーっても好きで、おかわりしたいくらいでした。メインはお肉の「牛フィレのロースト」の方を選択しました。牛フィレの表面が黒いのは竹炭をまぶし付けているからとのこと。ハロウィーン仕様ですね。ハーバーショーに登場するディズニーヴィランズ達(ディズニー映画の悪役たち)の乗る帆船を模った付け合わせも。デザートは、赤ワインとカシスのソルベの上に葡萄のコンポート、そして小さなモンブラン。吸盤のついた足と特徴的な髪で誰でもすぐわかると思いますが、こちらのデザートも海の魔女「アースラ」をイメージしたお皿のようです。そして、美しいイベントのロゴ。夏のスペシャルコースの時もそうでしたが、今回もディズニーシーのパーク内のショーとしっかり連動した内容でした。「美味しくて季節感あふれる」だけでなくパーク内の様子とも雰囲気を合わせてゲストを満足させねばならないミラコスタのレストラン。やはり特別なお店なんだな~と思ってしまいますよね。ハーバーショーを鑑賞したわけでもないのに、さまざまなことがあまりに楽しくて食事にたっぷり時間をかけてしまい、私達が最後のお茶を飲み終わったのは15:30過ぎ頃でした。席を立ち、最後にブッフェのデザートカウンター上のイベントのオブジェを撮影させていただき、お店のキャストさん達に記念日のお祝いとお礼を言って、私達はお店を出ました。レストランエリアからロビーに出ると、レセプションはチェックイン手続きのピークタイムにさしかかったところだったらしく ホテルミラコスタ開業記念日に宿泊する皆さんの長い列ができていました。ロビーは全体的にとても賑やかで、「・・やっぱり今日だけは無理してでも泊まりたくて・・」「・・また今年も来られて良かった・・」という朗らかな話し声や笑い声があちらからもこちらからも盛んに聞こえてきました。顔なじみのキャストさんとにこやかに挨拶を交わしていらっしゃる方もたくさんいらっしゃるように見受けられました。一瞬、まるでこのホテルの熱烈なファンでいらっしゃる方がみんな今日は全国から集ってきているような錯覚に陥りそうでした。そんなに社交的でもない私でさえも下手にキョロキョロしているとお顔を知っている方にばったり会ってしまいそう・・とふと思ったので、私達は特別なお祝いの日のホテルロビーに長居することはせずにわりとあっさりミラコスタを出ました。16:00前のことでした。その後の私達は、再びリゾートラインに乗ってリゾート内を何周かしてハロウィーンのフォトロケーションを楽しんだりしてから帰りに向かいました。パークとホテルの開業15周年を祝う熱狂の渦からは少し離れて それでも私達にとってはじゅうぶん近い場所で過ごすことのできた そんな一日でした。《ディズニーリゾートライン各駅の“ハロウィーン”フォトロケーション》リゾートゲートウェイ・ステーション(改札の中)ディズニーランド・ステーション(改札の外)ベイサイド・ステーション(改札の外)ディズニーシー・ステーション(乗車ホーム側)** オチェーアノ の “ディズニー・ハロウィーン”ランチコース **・パテ・ド・カンパーニュ バイオレットマスタードのアクセント 彩り野菜のピクルスを添えて・キノコのクリームスープ ポルチーニのラヴィオリ・メカジキのグリル キヌアを詰めたトマトのローストとカボチャのニョッキ (別途加算で「ロブスター」追加可) または 竹炭を纏った牛フィレのロースト赤ワインソース 紫芋のパルマンティエ風と共に(※メインディッシュは「1000円プラスで魚料理肉料理共にご用意いたします」とのこと)・ブドウのコンポート カシスと赤ワインのソルベ プティモンブラン添え・コーヒーまたは紅茶 ・・・・・・・・・2016年9月1日~10月31日◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇