青い空に白い雲。(その2)
(…その1から続く)今日の朝食は「オチェーアノ」でいただくことになっています。私達がホテルミラコスタに宿泊してディズニーシーのパークを楽しもうとする時の朝食は、スペチアーレ&スイート客室の宿泊であれば特典であるベッラヴィスタ・ラウンジまたはルームサービスを利用するか、もしくは(普通の部屋に宿泊した場合は)パーク内のカウンターサービスレストランでサンドイッチなどを購入して食べるか の 2パーターンのうちのどちらかになることが殆どです。なので、もう15年以上もホテルミラコスタを利用し オチェーアノには昼食夕食時に合わせて何十回も(ひょっとしたら100回以上も)お邪魔しているというのに、そのオチェーアノで「朝食をいただいた」という経験が実は一度も無いのです。…いやいや。こんなに何度も舞浜に遊びに来ているというのに「まだやってないこと」って結構あるもんですねえ~だから今回のホテルミラコスタ&ディズニーシー滞在では「初めてのオチェーアノ朝食ブッフェ」というのも 私達にとっては楽しみにしていることのひとつでした。さて、予約していた時間ほぼぴったりにお店を訪ねると、朝食としては遅い時間帯ということもあってか待っているゲストの姿は一組もなく すぐにテーブルまで案内していただくことができました。冬の午前中なので東側から太陽の光が強烈に差し込むとのことでカーテンは閉じてありましたが、それでも窓辺のテーブル周りはとても明るくて気持ちがよかったですよ。お隣ベッラヴィスタ・ラウンジの朝食が「洋食のみ」になっているのに対して、こちらオチェーアノの朝食ブッフェには一番奥に和食のコーナーもあります。鮭などの焼き魚が数種、卵焼きや筑前煮などの煮もの各種、たくさんのお漬物や佃煮やふりかけ類、汁物として鰯のつみれ汁も用意されていました。もちろん、洋食コーナーにはスクランブルエッグやベーコン・ソーセージ それにちょっとした煮込みやスープ・温野菜など温かい料理のコーナーと、ハムなどのコールドミートやサラダ用の生野菜やフルーツなど冷たい料理のコーナーがあり、パンやヨーグルトやジュース、ドレッシングやソースの類もふんだんに用意されていました。私達はそれぞれ 自分なりに洋風朝食セットを作ったり和定食を作ったりして、一時間以上をかけていつもとはちょっと違う朝ご飯を楽しみました。あー もー おなかいっぱいです。ごちそうさまでした。やや食べ過ぎた感じで お部屋に戻ったのは10:30前ごろでした。それからは荷物を片付けたり記念写真を撮ったり…と ひとしきりバタバタと過ごし、落ち着いたところで窓辺のデスクでふたりでお茶を飲みました。11:20には「ピクサー・パルズ・スチーマー」が出発していく様子が窓から見え、11:35頃には その2隻のスチーマーライン船がパーク内水域一周を無事終えてメディテレーニアンハーバーに戻って来たところも見ることができました。ここはパーシャルビューのお部屋ですからパーク内の水域で起こる何かが見えることは全く期待していなかったので なんかちょっと見えた! というだけでとっても嬉しくなってしまいましたよ~その後は、サービスホットラインに電話をして「荷物を置いたままチェックアウトするので(注:本日はまだエクスプレスチェックアウト可能でした)帰りまで預かっておいてほしい」旨を伝えてから部屋を出ました。長い長い廊下を歩きエレベーターに乗って 「ホテル&パーク・ゲートウェイ」からディズニーシーに再入園した時には、時刻は12:00過ぎになっていました。さてさて。このあと決まっている予定と言えば「夕食をパーク内で食べて帰宅する」の他は特に何もない私達は ここで やりたいのにやり残していることはないか を今一度確認。そうして、「ビッグバンドビート」と「ニモ&フレンズ・シーライダー」にもう一回くらい行きたい という本日この後の基本方針を決めました。あと、夫の「シール集め」も忘れずに完結させねばなりませんね!というわけで、じゃあシール集めをしつつ「シーライダー」のFPを取得しに行こう ということになり、まずはポートディスカバリー方面へ向かうことにしました。(ポートディスカバリーのポンテヴェッキオ側にはこんな↓プレートが設置されていました。昨日は気がつきませんでした。)「シーライダー」のFPの発券状況はスマートフォンサイトでも確認してはいたのですが、現地に行ってみると予想以上に指定時刻の進みが遅くてなかなか希望の時刻にならないので、ここではキャストさんに「最高だぜー!」と合言葉を言ってドリーのシールをいただくにとどまり、私達はいったんポートディスカバリーを離れてアメリカンウォーターフロントへ。残る最後の一枚、マックイーンのシールを求めてウォーターフロントパークへ向かいました。昨日は一応平日だったので人出も少なくのどかだったウォーターフロントパークですが、今日はご家族連れや若い学生さん達のグループで大混雑。学生さんたちはなぜか皆さん長時間路面に寝そべって写真を撮影していらっしゃって 不思議な光景でした。昨日はせいぜい10組待ちくらいだったマックイーンくんの「タイヤ交換ゲーム」のブースにも長い長い待ち列ができていました。夫はできればこのゲームに挑戦してからシールをいただきたかったようですが、―― 30分以上も待つというのでは… しょうがない!シールだけもらおう! …と、キャストさんに合言葉を言ってシールだけいただいていましたよー(この後、夫にならってか 恥ずかしがって尻込みしていたお子さんたちがみんな「カチャウ!」「カチャウ!」って次々とキャストさんに詰め寄ってシールを貰っていたので微笑ましかったです。)これでめでたくシール集めは完了です。良かったです。それからは、 そろそろFPの指定時刻もちょうどよくなったかな~? と ポートディスカバリーまで引き返して「ニモ&フレンズ・シーライダー」のFPを取得しました。(13:00過ぎ頃「19:55~20:55」のものを発券中でした。)「19:00過ぎに夕食(PS手配済み)→シーライダーに行って帰宅」と夜の予定が決まりました。残るは「ビッグバンドビート鑑賞」ですが… どうしましょうか。本日この後、時間的に鑑賞可能な公演はあと3回、抽選無し先着順の初回は既に終了しているので、1階席で鑑賞するにはどちらにしろ抽選する必要があります。何回目の公演の座席抽選に挑みましょうか?「きのう抽選はずれちゃったからなあ。今日は昨日よりもパークが混んでるから、抽選してまたはずれちゃったらイヤだなあ…」と夫が言うので、私達は考えに考え、「まず2階席で一度鑑賞して納得してから、その次の回の1階席の抽選をしてみよう」という なんともおかしな結論に達しました。(「はずれたからしょうがないから2階席で観る」っていうより「一度2階席で観れたんだから抽選はずれたっていいじゃん!」っていう方が精神的ダメージが少ないような気がしたのです。ごめんなさい。)で、まずは15:15からの「ビッグバンドビート」の2階席入場列に並びに行くことに決めました。が、その前にちょっとポンテヴェッキオから13:50スタートの「ピクサー・パルズ・スチーマー」をお見送り。 二隻の船が視界から消えたところで、ブロードウェイミュージックシアターへ向かいました。ビッグバンドビート15:15の回の2階席への入場待ち列最後尾についたのは14:05頃でした。開場時刻の40分前でしたが、私達の前には既に20人以上の方がいらしたようでした。こちらのシアターでは 2階席への案内は安全確保のために少しずつ人数を切って何組にも分けて行われることになっており、私達はその一組目にギリギリ滑り込んだくらいの感じでしたよ。2階に誘導された後は希望通りの席を確保することができ、楽しく鑑賞することができました。ステージから遠いけれど、劇場全体がよく見えてショーの雰囲気をじゅうぶんに味わえるなど、2階席には2階席の良さがありますよね~シアターから出た後は、私の大好きなビッグシティヴィークルに乗ってニューヨーク地区を一周してから 抽選所に行って17:15の回を選んでボタンを押してみました。結果はありがたいことに「おめでとうございます」で、以前ディズニーシーに毎週のように足を運んでいた頃、私が好んで座っていたあたりの いわば「馴染みの席」の券が発券されました。ありがとうございます。これで1階席で「ビッグバンドビート」を観て心残りなく帰ることができます。この時点で時刻は16:30過ぎ。ビッグバンドビートに当選したことと時間的な都合で、昨日途中までしか観れなかった「ステップ・トゥ・シャイン」を再度鑑賞するチャンスが完全になくなった私達は、昨日観たショーの続きの展開を確認しようと 16:40の回を場外から眺めるのを目的にドックサイドステージ付近まで行ってみることにしました。ステージ前あたりはもう人垣ができていて身長が高くない私は何も見えなかったので、少し下がった場所から背伸びしながら鑑賞していると、ショーのフィナーレではSSコロンビア号にこんな垂れ幕が。そうかー あの後にはこんな演出があったのね~ と感心し、遠目でも少しでも観られて良かったな と思いました。(何しろもう3月の19日でショーの上演そのものが終了してしまうのですからね~)そして、ステップ・トゥ・シャインを遠くから見守った後は、17:15のビッグバンドビートを観に本日二度目のブロードウェイミュージックシアターへ。今回の私達のホテルミラコスタ&ディズニーシー滞在が終わりに近づいているこのタイミングで鑑賞するのにこれ以上ふさわしいショーがあったでしょうか。笑いすぎて涙が出ちゃうくらいの 素晴らしい30分間でした。ショー終了後はニューヨークデリに立ち寄り、アメリカンウォーターフロント内を少々散策して、夕食のPS時刻が迫るころ「レストラン櫻」へと向かいました。いつもの「レストラン櫻」での夕食時なら ここで二人のうちどちらかは「ステーキ重セット」を注文するところですが、今日はあまりにも寒かったので二人とも「季節のうどん膳」にしました。今日はうどんが「牛すき焼きうどん」とのことだったので 夫は白いご飯も追加で注文していましたよ~食事を終えてお店を出たのは20:20過ぎ頃でした。ウォーターストリートをコロンブス像方向へ上りながら、 昨夜は強風のため中止だった花火 今夜はどうかなあ~ と思ってスマートフォンサイトを確認すると、今夜も「中止」との告知がされていたので、私達はポンテヴェッキオを渡ってポートディスカバリーへ行くことにしました。(お昼過ぎ頃に取得した「シーライダー」のFPの指定時刻になっていましたからね~)今回の滞在で二回めの「ニモ&フレンズ・シーライダー」は、昨日の時とは全く構成が違っていてびっくりしました。「乗るたびに内容が変わる」と うたってはいても、きっとタイミングによっては非常によく似たエピソードの組み合わせになってしまうこともあるのでしょうけれど、こんなにも違った冒険に遭遇できる可能性もあるんだなー…って あらためて感心してしまいましたよ~パーク内での予定を全て終え、私達が帰宅のためにホテルミラコスタに足を向けたのは21:00少し前頃でした。ファンタズミック!の上演も無く花火も中止となった今夜のディズニーシーは、人気アトラクションに列ができている他は 土曜日の夜にしては落ち着いているように感じられました。ポートディスカバリーから坂を上って出たメディテレーニアンハーバー ポンテヴェッキオあたりも、今夜のこの時間は人通りが少なくてとても静かでした。ホテル&パーク・ゲートウェイを経て、私達がホテルミラコスタのベルデスクに行き 名前を告げたのは21:15頃。お車でご出発ですね お荷物は正面玄関にご用意いたしますね と、ベルサービスキャストさんは到着時と同じくらいの清々しさをもって応対してくださいました。その後、駐車場から車でホテル正面玄関車寄せに向かうと、そこではこれまた爽やかな姿勢の良いドアサービスキャストさんが待っていてくださいました。経験や年齢を重ねても、不思議といつまでも初々しさを失わない方がこちらのホテルのキャストさんには多いような気がします。それが良いことなのかどうなのか私にはわかりませんし、こういったスタイルには馴染めないな という方も世の中にはきっと多いことでしょう。でもね、こんなふうに迎えてくださって接してくださるホテル、私は好きですよ。心を解き放つために 私はここへ来るんですもの。荷物を積み込んでいただき、私達がホテルミラコスタを出発した時には時刻は21:30になっていました。 真冬の氷の中にいるような二日間のパークとホテル。まあ 我ながらよく遊んだものです。次にここへ来るのはいつになるでしょうか?またすぐに来られるといいけれど… 毎度毎度のことながら、今回もまたそんなふうに ふたりで話しながらの帰り道でした。(おしまい)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ 文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については「東京ディズニーリゾート」の公式サイトをあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇