ひそやかな。( ~「オチェーアノ」ディナーコース など)
毎年繰り返してきたオチェーアノのランチコースでの結婚記念日のお祝いを、今年はディナータイムでしてきました。昨年のこの時期はホテルミラコスタそのものが「お休み」だったので ふたりきりでささやかに結婚記念日を祝いたくても レストランでのお食事も宿泊することもできませんでした。が、今年はありがたいことに レストランも宿泊部門も一部運営内容を変更しながらも営業をしてくださっています。私達にとって特に思い出の多いオチェーアノのコースは、ランチタイムの営業はいまだに「休止中」のままですが(注:ランチでもブッフェの方は営業しています)ディナータイムは営業しているとのことでしたので、今回は時間帯をディナータイムに変えてお祝いをすることにしたわけです。なるべく状況が落ち着いているうちに と考えて急遽二人の予定を調整したせいで、記念日当日よりも十日以上も早いお祝いとなってしまいましたけれど。朝からの雨があがってやや明るくなっていた空の下、電車に乗って舞浜に到着したのは15:00頃でした。お食事開始の時間までは2時間もありましたが、気軽に舞浜への移動もできない現在では こんな時でないと立ち寄れないだろう と思ってボンヴォヤージュに入店予約を入れていたので(注:本日はたまたま入店予約の必要な期間中でした)、まずはそちらでしばらく時間を過ごしました。ほんの少しお買い物をした後、リゾートラインに乗ってディズニーシーステーションに到着したのは16:30頃。この時間 舞浜にはふたたびの雨が降り始めていて、ホームのデッキに出てみるとディズニーシープラザも既にしっかりと雨に濡れているようでした。改札を出てホテルミラコスタに向かうと、連絡通路を抜けたあたりにはホテルのドアサービスキャストさんがお二人立って 宿泊やレストラン予約の確認をしていらっしゃいました。今日はこの場所でスマートフォンアプリのマイページや予約完了メールなどの提示を求められ、いつにも増して入館者の本人確認が厳重だなあ と思ってしまいましたよ。ホテルの正面玄関での検温とアルコール消毒を済ませた後はロビーでしばらく時間を過ごし、ディナーオープン時刻の少し前にオチェーアノ店頭に行って 予約時刻まではウェイティングエリアで待たせていただきました。窓から見えるディズニーシー、ピアッツァトポリーノ。土曜日だというのに、やはり今日もとっても人が少ないです。そして、ディナーオープンの宣言のあと、案内していただけたのは本日はこんな場所でした。さて、ホテルミラコスタ内の各レストランでは今年に入ってから「メディテレーニアン・ヴォヤッジ」と銘打って食の旅を楽しむ企画を開催中です。今季(4、5、6月)のここオチェーアノのテーマは「南フランス」となっていて、スペシャルな2種類のディナーコースを提供中です。私達は今日はお祝いのセット(ケーキ付き)もお願いしていたので 量の少ないディナーコースじゃないと食べきれない と事前には思っていたのですが、食後にプティフールのワゴンサービスも付くという一番量の多い「グルメディナーコース」に大好物の仔羊料理を見つけてしまったので、思い切って「食べ過ぎ覚悟」でそちらをお願いすることにしました。また、この2種のディナーコースに合わせて「ミラコスタカルテット(4杯)」と「ミラコスタトリオ(3杯)」のグラスワインセットも用意があるとのことでしたので、それもお願いしました。実は私達は、今回のお祝いのお食事については――オチェーアノがコースを開けてくださっているなんて!その事実だけでじゅうぶんにありがたい!という祈りにも近いような切実な気持ちで伺ったので、本日は 以下、控えめにお料理内容を記録しておくことにとどめたいと思います。(後日注:4月28日からはレストランでのアルコール提供は一時的に休止となっています)まず最初はアミューズの盛り合わせ。左は鴨肉のパイ、中央が帆立貝柱をフェンネルで巻いたもの、右は南フランスの郷土料理ブランダードにキャヴィアを添えたもの。二品目は、オチェーアノらしいきれいな青いお皿に盛り付けられた前菜。右側が鮪と鮑のマリネ風、左の丸いのは鮪と鮑のゼリー寄せ。その次は、味はもちろん見た目も格別に美しいオマール海老のソテーのお皿。アスパラガスとアンチョビのサルサと柑橘のペーストが添えられ、爽やかな風味が印象的でした。アクセントにラベンダーも散らしてあって良い香りがしました。お魚はアイナメにアーモンドのソース。(自分メモ:この時一緒に提供された個性的な味の「カシー・クロ・サント・マグドレーヌ」がアーモンドソースにとてもよく合ってすばらしかったです。)お肉は仔羊料理盛り合わせ。左側が背肉ローストに香草マスタードソースというシンプルなもの、右は シェーブルチーズ(ヤギのチーズ)をのせた上に地中海に面したアフリカ大陸北部やアラビア半島の国々を思い起こさせるようなスパイスをきかせてある といういかにも南フランスらしい仔羊好き向きのもの。ミニトマトの中にもスパイスが仕込んであり、これには感心してしまいました。デザートは 五線譜を描いてフランスのオペラを表現したお皿に「ガトーオペラ」をのせちゃう というなかなかシャレがきいたものでした。音符に見立てたナッツやフルーツ、チェリーのアイスクリームも添えられていましたよ。(この時プレシャスセレブレーションセットのケーキもテーブルにやってきましたが 夫の誕生日祝いで伺った時 やそれ以前のものまったくと変わっていませんでしたので写真は省略です。)そして最後はプティフールのワゴンがテーブルにやってきました。こちらの要望に沿って好きなものを好きなだけキャストさんがお皿に盛ってくださる という趣向です。私は「映え」を一切考えず 甘くないプチパイとかキャラメルサブレとかナッツのチョコがけとか…本当に食べたいものだけをお願いしてしまったのでこんな↓地味なお皿になりましたよ!ワゴンのプティフールは全部で20種類以上あったのではないでしょうか。楽しかったです~食事を終えて 記念品と記念写真を抱えてオチェーアノを出て、ホテルミラコスタをあとにしたのは19:30近くなった頃でした。一緒に行くのは同居の家族のみに とか ふだん行動をともにしている仲間と少人数で とか、いつも行っているよく知る店で とか 予防対策のとられた安全な信頼できる店で とか。 人生の節目に当たるお祝いの席や 一生に一度しかない大切な日や まごころをこめて他人に礼を尽くしたい場面ですら、食事をする際にお決まりの(でも至極尤もな)文言を意識しないではいられない今の状況がどうかいつか落ち着いてくれますように。そんな思いを胸に、少しずつ強くなる雨風の中 静かに帰路についた夫と私でした。** オチェーアノ の “メディテレーニアン・ヴォヤッジ” グルメディナーコース **・帆立貝とフェンネルのルーラード ブランダードとキャヴィア 鴨肉の小さなパイ ・本マグロと鮑のマリネ オニオンのチュイルとトマトのフォーム ・オマール海老のソテー アスパラガスとアンチョヴィのサルサ パートブリックに包んだシーフードのムース シトラスの香りとともに ・ズッキーニを纏ったアイナメ ヴェルヴェーヌ香るアーモンドのソース ・仔羊背肉のロースト 香草とマスタードのソース 仔羊のスパイス風味とシェーブルチーズ または 米沢牛ランプ肉のロースト エシャロットソース 牛ほほ肉のブレゼとバターナッツスクワッシュ ・ガトーオペラ フロマージュブランとチェリーのアイス ・プティ・フール ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・2021年4月1日~6月30日(15000) メモ:ミラコスタ・セレクション・グラスワインセット■ミラコスタカルテット ¥5,500 ニコラ・フィアット・グラン・レゼルヴ・ブリュット シャトー・ゴルドン・シャペル・ゴルドン・ロゼ カシー・クロ・サント・マグドレーヌ シャトー・カナデル・バンドール ■ミラコスタトリオ ¥4,500 ニコラ・フィアット・グラン・レゼルヴ・ブリュット カシー・クロ・サント・マグドレーヌ シャトー・カナデル・バンドール ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇