クリスマスの空気の中を。(その2 ~ハーバーグリーティング:ディズニークリスマス と ケープコッド など)
(…その1から続く)今期(12月9日まで)の水上グリーティングのテーマ「クリスマス・ウィッシュ」とは、2010年と2011年の東京ディズニーシー・クリスマスシーズンにウォーターフロントパークの特設ステージで行われていたショーのことを指しているものと思われます。(シーのクリスマスイベントの総称もこの時からしばらくの間は「クリスマス・ウィッシュ」だったのですけれど。)大勢の雪の妖精たちが登場して華麗なラインダンスを繰り広げて大きな妖精ツリーが作られたり、終盤ではステージ上から「これでもか!」というくらいの花火が惜しみなくあがったり と、様々な演出が私達を驚嘆させ 多くの人の心を揺り動かしたであろうことが容易に想像できる 印象に残るショーでした。また、今ではディズニーシー独自のクリスマスソングのひとつとしてすっかり定着した感のある「クリスマスファミリー」という楽曲が初登場したショーでもあります。過去の懐かしいエンターテイメントを思い出させるような音楽構成でキャラクター達も当時と同じ衣装に身を包んで行うクリスマスグリーティングというのは、前期の「イッツ・クリスマスタイム!」バージョンとも共通する手法で、このショーが好きだった皆さんにとっては感涙ものの十数分だったのではないかと思います。もちろん サンタクロースも登場しますし一般によく知られたクリスマス曲も使われているので、かつての「ディズニーシーのクリスマス」に思い出のある方々だけではなく、これからやってくるクリスマス本番を楽しみに待っていらっしゃる方々にとっても気持ちの高まるシーズングリーティングになったのではないかと思いますよ~サンタクロースとキャラクター達をのせた船がハーバー水上から去っていくのを見送った後は、私達はすぐに鑑賞場所を離れてケープコッドへ向かいました。前回ゆっくり見ることができたのは暗くなってからの景色だけだったので、昼間の明るいうちにのどかな漁村の今年のクリスマスをしっかり眺めたかったのです。ポンテヴェッキオを渡り切る手前の階段からハドソンリバー沿いの道に下りると、クリスマスのケープコッドは以前のように「ごった返している」という感じではありませんでしたが、それでもやはりダッフィーファミリー関連のスポット目当てかな と思われるゲストで結構な賑わいでした。今年のケープコッド・クリスマスでは、ミッキー像のところにあるものをのぞいてはクリスマスツリーが見当たりません。が、門や戸口にはこの村らしい素材やデザインのガーランドやリースが取り付けられていてとても楽しいです。(もうちょっと私が若かったら100回くらい「かわいい~」って口走っていたと思います。)夫は今回のディズニーシーでは「あちこちのワゴンやカウンターサービスの店に立ち寄りたい」と言っていて、 ケープコッドクックオフのダイニングエリアのテラス席に行ってお茶でも飲みたいなあ... と話していたのですが、この時間(13:30くらい)のケープコッドクックオフのレジカウンターには列ができていて「注文まで20~25分ほど」とのご案内だったので、立ち寄ってお茶休憩するのは諦め 店頭のクリスマスデコレーションをカメラに収めるにとどめました。この上にヤドリギがあるよ! の看板も今年もちゃんとあります。(この下でキスすると幸せになれるそうですよ!)この村の名所(?)である灯台のクリスマスリースも健在のようなので、近くまで行ってみることに。この場所は景色が良いので長居してしまいましたよ。その後はポートディスカバリーを抜けてロストリバーデルタへ。エクスペディション・イートに立ち寄って ものすごく久しぶりにユカタンソーセージドッグを買いました。大胆な値上げっぷりにも驚きましたが、営業時間の短さ(15:00まで)にも驚きましたよ~そのソーセージドッグを持って、前回は(こちらも営業時間が短すぎて)立ち寄れなかったユカタン・ベースキャンプグリルへ。ポテトやデザートも購入して屋外のテラス席でしばしお茶休憩と相成りました。ここで時刻は14:20くらい。今日この後の決まっている予定は「レストラン櫻」での夕食と二回目の「ソアリン」のみだったので、お茶を飲んだ後はショップやちっちゃいアトラクションをのんびり回ろうかなー と考えていたのですが、やっぱり15:05からのクリスマスのグリーティングを雰囲気だけでも楽しみたいよね ということになり、再びハーバー方面へ。火山の麓から水域を眺められるこんな場所に落ち着いたのはグリーティングが始まる10分前の14:55頃のことでした。皆さんご存じの通り、この場所からは船が出入りするところと裏側しか見えませんが...15:05になると同時にハーバーに出てきた船上のキャラクター達はちゃんとこちら側にも気を配ってくれました。帰っていく時もさすがミッキーさん 大サービスで、私達の周囲にいらした皆さんも嬉しそうでしたよ。それからは、マーメイドラグーン~アラビアンコーストあたりのショップにも立ち寄りながら「ジャスミンのフライングカーペット」「スカットルのスクーター」と 楽しい小さなアトラクションを巡り。ショップを覗いたりレストランのメニューを眺めたりしながらまたまたハーバー方面へ戻って、16:50頃 メディテレーニアンハーバーの乗り場からスチーマーラインに乗りました。日没前後のハーバー周囲の景色は水上から眺めるととっても綺麗です。これこれ、この景色を見たかったので、近くのロストリバーデルタから乗らずに わざわざ歩いてメディテレーニアンハーバーの乗り場まで戻ったのですよ~ロストリバーデルタの船着き場に到着してからは、今度はポートディスカバリーステーションまで歩いてアメリカンウォーターフロント行きのレールウェイに乗りました。そして、プライオリティーシーティングを入れていたレストラン櫻へ。店頭で案内の順番待ちの列に10分ほど並び、順番がやってきてキャストさんに「屋内の席か屋外の席かご希望はありますか?」と問われたので迷うことなく屋外を選んで、お店の裏のハドソンリバー沿いのテラス席へと通していただきました。キャストさんによれば こちらのテラス席は冬の寒い時期のディナータイムはあまり人気が無いとのことですが、私はディズニーシーらしい景色が存分に眺められるこの場所、とても好きですよ。お料理の方は、ワインもいただきたかった私はいろいろな味が楽しめそうな「東京ディズニーシー20周年スペシャル膳」にしました。お酒も飲まず ただお腹をいっぱいにしたかった夫は、天麩羅膳と豚の角煮を注文していましたよ。(追加で白いご飯のお代わりもお願いしていました。以前と違って有料とのことでしたけれど。)食事を済ませて「レストラン櫻」を出たのは19:10くらいだったでしょうか。この後は20:00からの花火をどこかで観て それからソアリンに行って帰る… と予定の確認をしながらハーバーに向かって歩いていると、現在メンテナンス工事中のショップ「スチームボート・ミッキーズ」の前にちょっとした人だかりができているのに気づきました。近くまで行ってみると、なんと工事用仮囲いにミッキーが映し出されているではありませんか。カストーディアルキャストさん達が手持ちのライトや懐中電灯の光をうまく組み合わせてミッキーの横顔を作り出していたのです。通りがかりにこんなところで 思いがけず素敵な瞬間に遭遇できて、とっても嬉しかったです。その後 私達はハーバー沿いのショップに立ち寄りながらピアッツアトポリーノ回りでザンビーニブラザーズ・リストランテ前の階段付近まで行って、20:00の花火「ディズニー・ライト・ザ・ナイト」を待ちました。昨夜も触れましたが、東京ディズニーリゾートの花火は近隣の住宅地に配慮して 特に南寄りの風が吹く時には結構な高確率であっさり中止になったりします。きょうは一日中 風も強くなく穏やかなお天気だったので予定通り開催されるだろうとは思っていましたが、20:00になってあたりが暗くなって音楽が始まった時にはさすがにホッとしました。リゾート内で二日続けて花火を観ることができるなんて。私はなんて幸運なんだろう と 素直にそう思いました。花火終了後は本日二度目の「ソアリン」へ。少し前からスタンバイパスの発行ルールが変わり、同じアトラクションのものを一日に二度取得できるようになったのでできたことです。さきほどパーク内で夜空を見上げて楽しんだ花火を、今度はドリームフライヤーに乗って空の上から眺めた後、私は地上に戻りました。ピアッツアトポリーノを横切ってミラコスタ通りを抜け、帰りに向かうためにディズニーシープラザに出たのは 閉園時刻の21:00も近くなった頃でした。ミラコスタ通りの入り口に立つクリスマスツリーの前にも アクアスフィアの周りにも、帰り際に忘れぬように と 記念写真の撮影に勤しむ多くのゲストの姿がありました。それはまるで 世界中が混とんとしたこの二年間は実は幻だったのか と感じるくらいの、楽し気な 以前と変わらないパークの夜の光景でした。ゲートを出て、見送ってくださるキャストさん達に さよなら と手を振って。朝方 夫がパーク立体駐車場の2階にとめた車に戻り着いた時には、時刻は21:00をとうに過ぎていました。駐車場を出てリゾート内の一般道路に入るまでには (混雑していたので)車を発進させてから15分以上がかかりましたけれど、 2年前までのクリスマスシーズンだったらこんなもんじゃ済まなかっただろうね~ と過去を振り返ってふたりで思い出話をするのもまた楽しくて、苦にはなりませんでした。一年後にまたやってくる 来年のクリスマスシーズン。パークは、この国は、世界は、その頃にはいったいどうなっているのでしょう。――それは誰にも予想できないことだけれど、一年後もまたこうして舞浜の地を訪れることができたらいいな今はただ そんなふうにだけ思っている私です。(おわり)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇