立ち止まってみる日。( ~オチェーアノ コース)
結婚記念日をささやかに祝うため 今年もホテルミラコスタ、オチェーアノに出かけてきました。今まで繰り返しこの日記にも書いてきた通り、私達はずーっと長い間 オチェーアノ・コースのランチライムに伺って結婚記念日を祝うことを続けていました。が、2020年の春に訪れた社会の変化に伴うホテル内レストランの運営方法変更(時短や一時営業休止など)によって 習慣のようになっていた「オチェーアノ・ランチコースでのお祝い」は突然途絶することとなりました。その後は 同じオチェーアノのランチブッフェやコースのディナータイムに場所を変え時間を変えながら、いつかまたランチコースでお祝いできる日をただただじーっと待ち続けていたのですが、ある日「ランチコースの再開はない」とのお知らせが内々に舞い込んできました。そしてこの4月1日には公式サイト上でも「オチェーアノのコースは2022年3月末をもってランチタイムの営業を終了した」との発表がなされ、2003年以来続けてきた私達の「ランチコースでのお祝い」も正式に終了することが確定しました。振り返ってみるとオチェーアノのランチコースで結婚記念日を祝ったのは2019年の4月が最後となります。その時はちょうどミラコスタ宿泊を伴ってのパーク滞在中だったのでなんだかちょっと慌ただしかったのをよく憶えています。「やっぱりレストランでのお祝いだけ単体で予約して訪れた方がのんびりできるから 次回(次の年)のお祝いはまたそうすることにしよう」と考えていたのですが、その望みが叶わないままこんなことになってしまったことだけが個人的に心残りといえば心残りです。でもね。この世の中から「オチェーアノ」という場所が無くなってしまったわけではないし、もっと言えばホテルミラコスタだってディズニーシーだってまだちゃんと存在しているのですから。この数年間 地球上に生きる全てのものは皆 大変な試練にさらされ続けたいうのに、私にとって大切なものが「まだここに残っている」という幸運にはほんとうに感謝しなければならない と私は素直に思うのです。――さて、そんなこんなで今年の結婚記念日のお祝いはオチェーアノのディナーコースにて ということになりました。お天気が予報以上に崩れて「大雨」になってしまったため 交通手段を電車から車に急遽変更して、私達が舞浜に到着したのは16:30頃のことでした。ホテルミラコスタの駐車場ゲートを入ると 大型連休初日にもかかわらず今日この時間は平面部分に多くの空きがあり、建物下にすんなりと車を停めることができました。宴会場エリアエントランスからホテルに入館し、挙式後の記念撮影をする新郎新婦を邪魔しないように身を縮めるようにして長い廊下を通り抜けロビーに出ると 時間は16:40過ぎになっていました。予約していた時間まではまだいくらか時間があったので、私達はまずミッキランジェロギフトに行って最近発売されたばかりの新しいホテルオリジナルグッズなどを購入してからオチェーアノの店頭に向かいました。いつものように少しだけウエイティングエリアで待った後 キャストさんに案内していただいて奥のコース提供の部屋(ケルプ)に足を踏み入れると、私達はどうやら今日の一番乗りのようでした。ディナー開始の時間に予約を入れていたわけではないので、きっと他のゲストの方は予約時刻に間に合わなかったり急遽予定を変更なさったりしたのでしょう。席に着いて簡単にメニューの説明を受け、テーブルにやってきたカメラマンキャストさんに写真撮影をしていただいた後、私達はお料理の注文をしました。4月5月のオチェーアノは「南フランス」がお料理のテーマでディナーコースはいつものように二種類用意されていますが、今日は(今日も?)食後にお祝いのケーキも出てくることを考えてコースは量の少ない方にしました。それと、お祝いの乾杯をしたいので 私の方だけ シャンパンから始まるミラコスタセレクションのグラスワイン4杯セット「ミラコスタ・カルテット」をお願いしました。(今期は シャンパン→ロゼ→白→赤 とのことです。詳しくは下記へ。)夫は車なので残念ながらお酒は飲めず、「(せっかくのお祝いなのに)悔しいから何か泡の出る水を」とキャストさんに相談したところ、サンペレグリノを “お祝いなので今日だけ特別に” 足の高いグラスで提供してくださる ということになりました。(綺麗に磨き上げたグラスを炭酸水のために使用してくださり本当に恐縮しました。ありがとうございます。)こうして感謝感激で始まった今日のコース、簡単に記録しておきますね。まずは前菜。左がアオリイカと真鯛のフェンネル風味のマリネ、右上は季節野菜のゼリー寄せ、右はムース状のフェンネルソースの上にキャビア。真ん中の赤いのはイチゴのソース。細かく刻んだイチゴも散らしてありました。魚介のマリネに酸味のあるフルーツのソースの組み合わせはシャンパンにぴったりで、幸せを感じるお皿でしたよ~二皿目はオマール海老と帆立貝のブーレット(団子状にしたもの)にちょっと和風寄りとも感じられる甘辛クリーミーなソース。シメジや大葉?も添えられていました。前回の「スペイン」のコースの時も二皿めはテリヤキを彷彿とさせるような不思議なソースが使われていたのですが、それと似た流れ(コース構成)のようでした。ワインはここで白でなくロゼが登場してきたので なるほど と思いましたよ。(「スペイン」の時はここでオレンジワインでした。)お魚。左はメバルのポワレ、ソースはブイヤベースを煮詰めたようなクリーミーな魚介ソース。右はハマグリにハーブクラストをのせて焼いたもの。ここで出てきた白ワインは香り豊かなリースリングでした。お肉は牛フィレのローストにエシャロットのソース。そらまめやニンジン、白ワインで蒸し焼きにしたアーティチョークなどが付け合わせてありました。(このアーティチョークがとっても美味しかったです。)コースのデザートの前には、新しくなったプレシャスセレブレーションセットのケーキがテーブルにやってきました。中身がムースのようなババロアのような軽いものになり、これならおなかいっぱいでも二人でも残さず食べられそうです。以前はラングドシャで表現されていたホテルロゴはチョコレートにプリントされてケーキの上にトッピングされていました。その後追いかけるように出てきたコースのデザートには桜の花が舞っていました。(南フランスの春は花咲き乱れるとても美しい季節だそうですね~)左がチェリーのムース、右の小さな雪玉のようなのはカマンベールチーズのアイスクリーム。メモ:本日の「ミラコスタ・カルテット」(グラスワイン4杯セット) (シャンパーニュ)二コラフィアット・ブリュット グラン・レゼルブ (ロゼ)シャトー・ゴルドン シャペル・ゴルドン・ロゼ (白)ファミーユ・ヒューゲル リースリング クラシック (赤)プピーユ (5500)今回の「南フランス」も 季節感あふれたコースでとても楽しかったです。コース料理の良さはやはり「食事を楽しむことに集中できる」ということだと思います。(もちろん、アラカルトやブッフェでは決して自分で選択しないようなお料理に出会える楽しみもありますけれど。)見えないところで調理し盛り付ける人がいて、それをテーブルまで運んでセットして説明してくれる人がいて。そんな人たちがいてくださるおかげで私達は、ただ食べることとと このひとときを共有する人のことだけを考えて過ごすことができるのですよね。食事を終えて 新しくなった記念品やはじめに撮影していただいた記念写真を携えてお店を出たのは 19:30近くなった頃でした。それからの私達は、降りやまぬ雨の中 交通量の少ない首都高速道路を走りぬけて家に帰りました。毎年決まった時期にやってくる記念日はそれがどんな記念日でも どんな人にとってもいわば人生の定点観測地点のようなものなのだろうと思います。普段はそんなに語ることもない「今まで」のことを 昨年のこの時期 十年前のこの時期... と静かに穏やかに振り返るのは 心に少々余裕がないとできないことです。そんな心の余裕を持つためには、私達にはまだ よく知る場所やリラックスして過ごせる時間が必要なんだろうな。毎年この時期が巡ってくるたびに思うことではありますが、今年もまたあらためてそんなことを実感することとなった オチェーアノのコースで過ごした数時間でした。※コースの部屋にしつらえてあった「南フランス」のテーブル※ブッフェのコーナーにあった「オチェーアノ」 藤の花でしょうか 南フランスの春はきっと藤もきれいなのでしょう※数日後にはまたここに帰ってきます* オチェーアノ の “メディテレーニアン・ヴォヤッジ” ディナーコース~南フランス~ *・真鯛とアオリイカのマリネ フェンネルソース 苺 季節野菜 キャヴィア ・オマール海老と帆立貝のブーレット ・メバルのポワレとブイヤベースソース 蛤のハーブクラスト ・牛フィレ肉のロースト エシャロットソース アーティチョークのバリグール ・チェリーのムースとコンフィチュール カマンベールチーズアイス ・コーヒー または 紅茶 ・・・・・・・2022年4月1日~5月31日(12000)◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。利用なさってみてください。◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇